2017年8月13日日曜日

レッスン概要 やりたいことから始まるレッスン

トロンボーン合宿2017、充実の3泊4日②


「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

前回に続き、トロンボーン合宿の話。
初日の夜にバジルクリッツァー先生の
「アレクサンダーテクニーク概要」の
セミナーを受講しました。

(実は僕もその日の午後、
合宿でアレクサンダーの
レッスンを受講する人たちの
ための入門講座を
行いました。)

僕の講座では、
アレクサンダーの考え方の一つ、
頭と脊椎の動きについて、
解剖学的な情報と
動きのマッピングを
行いました。

それに対し、
バジル先生の概要セミナーは、
バジル先生の
アレクサンダーテクニークの
レッスンを受けることを
どういう風にとらえたら
いいか、ということを
紹介されていました。

その紹介が
同じボディチャンスで
学ぶ僕の考え方とも
共通していて、
さらに受ける人にとっても
すごくわかりやすいと
思ったのでシェア
させて頂きます。


*************************************

レッスンを受けるってどういうこと?

先生と生徒は次のようなステップを
踏んでゆきます。

(①~⑤はバジル先生のセミナーより)
①望む(やりたいこと)
②情報収集する
③分析する
④プランを作る
⑤実行する

*************************************

僕の講座では、頭と脊椎のマッピング
という実際のレッスンでお伝えしている
内容の一部を紹介しました。

バジル先生の講座では、
レッスンの受け方というか、
実際のレッスンの中で
先生ではなく受講者自身がやること
についてわかりやすく
説明されていました。

どちらも必要な情報だと
思いますが、この受講者がやること
、を明確にしておくことがレッスンの
要なのでは?とセミナーを
受けて改めて
感じました。


先生の役割は、
生徒が学びたいことを学ぶための
場を創ることであり、
そうして学びを促していくこと
だと思います。

その中で、先生が伝えることは、
生徒が学ぶために、今必要な
情報であり、具体的なことを
提供する必要があると思います。


つまり、
「先生がアレクサンダーテクニーク
を教えること(または先生に教わる)」
=レッスン、
というわけではなさそうです。
こうして書いていると、僕自身
先生として、生徒として、
その認識があいまいでした。


よく、
「レッスンを受けたら
緊張しないようになりますか?」
「身体の使い方を教わったら
楽器がうまくなりますか?」
と訊かれます。

それに対して、こう考えます。
僕のレッスンでは演奏(やりたいこと)は
さておき、身体のことを
勉強しましょうという
ものではありません。
やりたいこととレッスンを
切り離したくないです。

レッスンはやりたいことから
始まります。
やりたいことをやるために
②今の状況から情報を集めて
③分析して
④プランを作って
⑤実行する

この中で、
アレクサンダーテクニークを
使ってみたらどうだろう?
どうなるかなあ?
と一緒に実験していきます。

やりたいことからはじめることで、
今の状況がより良く見え
何が必要か知る手がかりになり
そこから作り出したプランが
うまく機能したり
さらに多くの情報が
集まります。
それぐらい「望み」は強力です。
なのでレッスンでは「受け身」に
ならなくていいんです。

このトロンボーン合宿でも
僕自身、体験しました。
演奏に対する明確さ


それでは、また。



合宿初日の入門講座♪




森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。
どちらも楽器・音楽をする人向けのレッスンです♪
楽器・ジャンル・経験年数問わず
どなたでも受けられます!


レッスン・ブログ記事へのお問い合わせは
下記メールアドレスにお問い合わせください。

 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)




2017年8月12日土曜日

演奏に対する明確さ

トロンボーン合宿2017、充実の3泊4日!①


ブログ「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

8/5から8/8にかけて
トロンボーン奏者:山下浩生先生と
株式会社ムジカ・フマーナの
城谷さんが主宰する
トロンボーン合宿2017に参加しました。

今年は過去最多の人数だったようで、
トロンボーン以外にも、
トランペット、ホルン、
フルート、クラリネットの
参加者が見えました。

そんな中、アレクサンダーテクニークの講座、
ウォーミングアップセミナー、個人レッスン、
さらにトロンボーン講師によるカルテット演奏
をさせて頂き、僕にとってはドキドキの
3泊4日でした。

今日はその中から一番の思い出、
講師カルテットでのことを。



合宿3日目。
カルテットの演奏を控える午後、
後ろ向きな気持で過ごしていました。
皆が集まる前で、他のトロンボーンの
先生方と並んで立つ自分を想像し、
身体が固くなって震えて、
ガチガチでボロボロな演奏に
なることをシミュレートしていました。

案の定、練習をしていても
うまくいかず、不安が募る一方。


声をかけてくれたドラマーの山口先生。
「本番でやりたいことはなんなん?
完璧に演奏することなん?」


僕の不安はつゆ知らず個人レッスンを
申し込んで下さる参加者たち。
この時だけは、そんな不安を感じず、
レッスンに集中できました。


本番直前、内心焦って練習していた
ところを通りかかった山下先生。
「皆に感謝の気持ちを込めて」
ぽつりと呟いて立ち去られました。


いろんな方のサポートで思い出した演奏に対する明確さ

本番を前にして、
あれ、音が出ないぞ、
身体も動きにくい、
音の出し方がわからない、
ちゃんと出るか不安だ。
と演奏に対する明確さを
失った時、僕は身体的な、
技術的なことだけの
明確さを取り戻そうと
していました。

山口先生、山下先生から頂いた言葉と、
参加者とのレッスンで、
「楽譜に書かれたひとつひとつの音符を
表現する身体の動きは全て
感謝を伝えるための
動きにしたい」
とはっきり思いました。

ステージに歩いていくことも
お辞儀をすることも
楽器を構えることも
息を吸うことも
息を吐くことも
全部感謝を表現する動きにしよう。

ここの音がきれいに出るやり方は
わからないけど、
ここでうまくブレスできる方法はわからない
けれど、
音が震えたらどうやって震えを無くせるか
わからないけれど、
ステージに立って、自分がやりたいことは
すごくはっきりとしました。

結果、うまく音がでなかったところはあり、
技術的に不明瞭なところはその通りになり、
途中音が震えたり、
集中の途切れるようなところもありました。

もうひとつの体験は、
演奏が始まってから、
演奏に対しての不安を感じることなく、
その時にできることをやりきれたこと。

本番での演奏中、こんなに時間を
ゆっくりと感じたり
気持ちよく感じたことがあったかな?
聞いて下さる方たちがそばにいることを
感じたことがあったかな?

演奏を終えたとき充実した気持ちで
立っていました。
終わった後、嶋村先生が手を
強く握ってくれて涙・・・

演奏したい!
という気持ちがよりいっそう湧いてきて、
もっと上手くなりたいという
向上心も湧いてきて、
演奏後、バジル先生の
個人レッスンに駆け込みました笑

本当に長い間失っていた、
明確さを取り戻せた夜でした。

一緒に演奏してくださった
山下先生、戸澤先生、片山先生
ありがとうございました!


それでは、また。






森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。

8月5日~8日は、滋賀県で行われる
トロンボーン合宿2017に講師として参加します。
トロンボーン合宿2017
※どの楽器でも参加可能!


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 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)