2015年5月26日火曜日

場を保つ

講師をしてる友達と、共通の師である尺八の青柳先生について話てておもしろかった。

尺八、もうすぐしたら10年続けてることになる。始めたのはトロンボーンと1年しか違わないんだ…

始めた時から今に至るまで、そこまで向上心をもったことがないし、稽古以外で楽器に触った記憶なんて数えるほどしかない。珍しいことやってるって友達に見せびらかす時くらい笑
中学校からやってるけど、節目節目で辞めるタイミングはいくらでもあった。大学の四年間は自分の専門に集中した方がいいからとお休みさせてもらった。そして卒業してまた再開。

最近は人生相談したり、突然説教されてムッとしたり笑
もちろん稽古で尺八は吹くけど、練習しなきゃ!と思ったことはほぼ皆無だし、実際練習していかないし笑

でも、必要なことはきっとしつこく叩き込まれてる。何度も同じことを繰り返し言われて、悪戦苦闘してるところをニコニコしながら見ているかと思えば、すかさず同じことを注意される。

毎週同じことばかり注意されることも普通なので、楽しくない時の方が多いかもしれない。

でもだんだん吹ける曲数も増えて来て、発表会ではソロを吹かせてもらえることもある。それは楽しい。
けどやっぱり今のペース以上に頑張ろうと思ったことはこれっぽっちもなく、稽古以外では全然練習していない。
そうすると、いつの間にか初見でも曲を通せるようになってきた。
たいてい一週間空いて楽器に触れるけど、調子が悪いと思うこともほとんどない(繊細じゃないからかなf^_^;)
本番前に焦ったりすることもないし、本番で悔しいと思うことはあっても自分を責めたり落ち込んだりすることはない。

これだけゆるゆるやってて、先生には悪いかもしれないけど、練習しないことで先生に対して申し訳ないって思ったこともないんです…!

こうして文章にしてみると、ただの不真面目な生徒の話になっちゃったけど、何がおもしろいって、トロンボーンに取り組んでいる時の自分との差なんです。
少しは、この尺八奏者の僕を見習ってもいいなあ。

こんな風に、もう10年も、のびのびと尺八を演奏できる場を保ってくださる先生は、偉大です。