2017年11月15日水曜日

言葉を選択すること、生き方を選ぶこと。

管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。
 
言葉を選択すること。
生き方を選ぶこと。


アレクサンダーテクニークってのを
使ってレッスンをする資格を目指してます。
そう周りに話してからもう四年経とうとしていて、
資格は目前になった。

このアレクサンダーテクニークに出会ったのは、
四年前にホルン奏者バジルクリッツァーさん
のことを知ったのがきっかけだ。
 
知ったというのは、その時まだ面識がなくて
たまたまFacebookで見かけたバジルさんのブログを
読んだことが始まりだった。
なので一方的にこちらが知っていた。

今思うとFacebookでたまたま目にした記事が、
それからの僕の4年間をガラッと変えたのだから、
どこで何が起こるかなんてわからない。
 
今、僕もレッスンをする立場になり、
情報を発信するためのウェブサイトを
作り始めている。
僕自身がインターネットを通じてそういう体験をしたので、
そんな可能性が広がるかもしれないならやってみよう。
と思って始めることにした。
 

自分に語りかけてくる

話を戻すとバジルさんを知ったころ、
僕はをそのブログを毎日貪るように読んだ。
通勤中、職場の休憩、寝る前、楽器の練習中、休日も。
 
派遣であちこちの仕事に行ってて、
事務所から現場までは他の従業員とハイエースに
乗り合いしていた。ので車酔いと戦いながら
読んでいたのが思い出だったりする。
 
今まででかなりの数の記事が執筆されていると思うけど、
過去から遡って全ての記事に目を通していると思う。
読み始めた時は「ホルン考」ってタイトルだった。

記事を読み進めると、自分の凝り固まった固定観念が
じわじわと溶けていくような感覚が繰り返し起こった。
その言葉のひとつひとつが明瞭で、知的で、
試行錯誤や工夫が感じられ、記事の内容をスッと理解させてくれた。

記事の内容と自分の考え方が共鳴して、
これからの自分に光が差した気がした。
 
実際に、読んだことを実践するとすぐに
自分の演奏や指導校のレッスンに良い効果があった。
そればかりか肩凝りと腰痛で悩んだり、
対人関係で馴染めずにいた派遣の仕事も随分と楽になった。
  
それほど頑固だった外側の固定観念が
ほぐれて内から出てくる思いを呼び起こされたのだと思う。

音楽に対する思い、
その思いが見えなくなるほど自分が苦しんでいた
ことを自覚するだけであらゆることが楽になった。
 
 
思考が動くレッスン
 
しばらくしてバジルさんのレッスンが
動画で公開されていることに気がつき
すぐに視聴した。
自分にとっては目から鱗がこぼれる
新鮮な言葉の連続だった。
でもその言葉はなぜか自分の内面と共鳴する。

その言葉の選択はいったいどこから
やってくるんだろう。
そんな好奇心にとりつかれていた。

アレクサンダーテクニークっていうのが
関係してるのかも。
求めていたのはこれかもしれない。
僕は、その頃タイミングよく東京で開催された
ボディチャンスの音楽家向けアレクサンダーテクニーク
教師養成コースの体験入学に参加した。
もちろん講師はバジルさんだ。

そこで受講したレッスン、
バジルさんのかける言葉のひとつひとつは、
やはり自分の考えと共鳴した。
止まっていた思考が「ひょっとして・・・」
と動き始める。

自分ひとりで考えたり、人に伝えようとした時
そうはいかなかった。
気づいた時には既に固定観念の邪魔が入っている。
そんな時出てくる言葉は、
不明瞭で、ありきたりで、何度も聞かされた
パターンのものだった。
 
生き方を選ぶ

あのレッスンの中で、バジルさんの行った
ひとつひとつの選択はどこからやってきたんだろう。
そんな疑問が僕を強く惹きつけた。
 
そうして、僕は教師養成コースに入学することにした。
大阪にもスタジオがあることがわかり、
すぐに手続きをして学ぶ準備ができた。
 
音楽や世の中との
向き合い方を今までとは違ったものに
してみたいと思った。

自分の生き方を選んだひとつの分岐点。
それから四年、今の僕の言葉や行動の背景に
こんな出来事があったことをふと思い出した。



森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中

2017年10月4日水曜日

発音の練習のひとコマを切り取ってみた。

「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

前回の記事「ちょっと冒険してみる。」
で、数年の悩みだった音に雑音が混じる現象に
だんだんと改善の兆しが見えてきました。

取り組む中でひとつ気になったのが、
「発音」のことでした。

どうも、思っているタイミングよりも
音の出が遅く、反応が悪い。
合奏の中で吹いていると、これを
自覚せざるを得ませんでした。

まず、雑音に関しては、
バジルクリッツァーさんのレッスンで
教わったアンブシュアモーションに
基づいてマウスピースのあて方を
工夫することでかなり良くなりました。

同じく発音についても以前より
良くなりました。
ただイメージしているフレーズ
と実際の演奏と差異があるので、
何か良くできそうだぞ。と。


そこで、呼吸について
改めて考えてみることにしました。




まず観察。

なんだか発音するタイミングで
息の出が弱い気がします。

そこで呼吸の自分なりアイデア
整理してみます。(以下は分析。)

奏でたいフレーズを表現するために、
お腹の筋肉を緩めて、それによって
動きやすくなったろっ骨が動いて、
それによって息が入る。

そしたら腹筋を動かしながら、
ろっ骨が元に戻る動きによって
息が上方向に吐かれていく。

↑は今自分がやっている動きを観察、分析し
さらにこう考えてみたら?という提案も交えているため
正に、自分のための自分なりアイデアです。
これが呼吸法として正しいという
主張ではありません。


観察・分析をもとに、新しいプランを自分に提案。

上のアイデアを実行してみることで、
空気の出入りがスムーズになりました。

そこでもう一度楽器を口まで運び、
演奏してみます。

おや、またもや吐く息が弱くなってしまいました。


ここで、焦って息を強めに吹き込むということ
をやってみましたが、いわゆる「力んだ」演奏の
ようになってしまい、イメージしているフレーズとは
かけ離れてしまいました。

吐くのが弱いから強くする
というアイデアは一旦無しにします。


情報が集まってきました。


今度は楽器で発音するときや
その近辺で何やっているんだろうか
観察してみます。(以下は分析)

すると息を吸うあたりから、
発音するまでにかけて、
上体を後ろにやりつつ
胸(ろっ骨)を落とすような
動きが加わっているように
観察をしました。
(上体をうしろに→股関節の伸展
胸を落とす→脊椎の屈曲と解釈しました)

楽器を持たず上の動きを
再現してみると、
先ほどよりも吸う前から
腹筋に力が入り、それによって
ろっ骨が動きにくい。
呼吸がしずらくなりました。


もう一度楽器を口まで運び、
今度は、ろっ骨を骨盤よりも前に、
骨盤から位置関係の距離的に離しながら
発音することを試してみました。

すると、イメージしていたフレーズ演奏するための
呼吸がスムーズに出来、発音もうまく行きました。


発音の原因は呼吸にあると考えましたが、
その呼吸がし辛かったのには別のところに、
もっと広い範囲に理由があったのだと思います。

上体を後ろに、胸を落とす動きは、
今回観察してみて気づいた動きなので
今までそうだったかはわかりません。
感覚的には、その動きをやっていると
いつもの感じはするので、演奏するときの
傾向だったのかなあと推測します。

最後に、
このするための呼吸を
をやりやすくするために、
持っているアイデアを使いながら演奏しよう、
と試してみると先ほどのアイデアに加えて
楽器の口へのあて方も含め腕の動きが
より具体的で積極的になりさらに演奏しやすく
なりました。

これも直接的に呼吸を改善しよう
としていた発想とは異なります。


今回観察したのは、自分の動きについて
自分の解釈でもって自分なりのアイデアを
試しただけにすぎません。
なので、アイデアについては、
もし試してみようと思う人は
試してみてください。

それに対する感想や質問なども歓迎です。

これをブログにしたかったのは、
ボディチャンスでのレッスンの学びを
こんな風に練習に取り入れたり、
レッスンを進めていますということを紹介
してみたかったということと、

もう一つは、問題が起きているところに
その問題を起こす理由があるわけではなく
他のところに、そうならざるを得なくする理由が
あるかもしれないということでした。


森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中

↓10/5に申込閉め切ります。
10/9*大阪*トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークワークショップ


10/7-10/8 東京で個人レッスン



2017年9月30日土曜日

ちょっと冒険してみる。

管理人の森岡です。
お読み頂き有難うございます。

今日は吹奏楽団HANABIのコンサートで
吹きます。

7月から、今日の演奏会まで
コンスタントに楽器の練習を続けてきました。

自分自身の抱える演奏の問題、
「音に雑音が混じる」ことに向き合う
時間を過ごしました。

ある特定の音域になると
音色に雑音が混じってしまう。
というか、ほとんど雑音だけで
音程や音色が聞き取れないほど。
ブルルルルルとか
ブブブブブみたいな音


演奏をしていて
その雑音が聞こえなければ
どれだけ嬉しいか、でも
あいにく、楽器を吹くと
もれなくその雑音が聞こえます。

僕はその雑音が聞こえると
即座に聞こえないようフタをします。

その雑音を避けていると、
どんどん力が抜けていき。
楽器を持ち上げることも
アンブシュアも
呼吸も
消極的になっていました。

とにかくその結果を避けること
だけを考えれば考えるほど、
自分の奏法の地盤が緩んで
ふらふらするだけで
手詰まりになってしまいました。


考えてみると、

自分のやり方が、
その結果を引き起こしている。
ということに気がつきました。

では、自分のやり方って、
実際何をやっているんだろう。
明確でないなら、観察してみる
価値がありそうだ。

けれど雑音から自分を遠ざけようと
していては、何をやっているか
はっきりとわかりません。


自分がやっていることを知るためには、
その雑音を思いっきり出してみよう。

僕にとっては大冒険でした。
ホラーやお化け屋敷みたいな、
怖いもの見たさもあって。

そしていざ自分が今理解している
奏法を使っておもいっきり吹いてみると
嫌がっていた雑音が堂々と部屋に
響きました。




結果を変えるには、
どうやってするか、やり方を変える必要がある

冒険してみて得られたのは、
とても貴重な情報でした。

「このあたりの唇の動きを抑えていそうだぞ」
「楽器を持つ腕の力の向きが、マウスピースを
あてたい向きとは逆の方向になっているぞ」
「マウスピースをあてたいところに運べていないぞ」

などなど。
はっきりとやってみる前の、あやふやな推測より
確かな手ごたえがあり、自分のこととしての
理解が深まったように思います。

自分自身についての情報は集まってきたら、
次は「これを試してみよう」という別のやり方を
考えていきます。
「次はどうやってやろう」という実験を繰り返すことで
改善の傾向が見られました。

まだ試行錯誤の最中だけど、
こうして取り組むことで、演奏することの
自由さを感じられました。
自分のやりたいことと、それを達成する手段が
具体的になっていくことで、演奏がのびのびと
自由に、そして活き活きとしてきたことに
喜びを感じます。


今日のコンサートもうまくいっちゃたりして!





森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中

10/9*大阪*トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークワークショップ

10/7-10/8 東京で個人レッスン


今日のチラシ!

2017年9月29日金曜日

10/9 トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークワークショップ

●10/9 トロンボーン奏者のためのアレクサンダーテクニークのワークショップへのお申し込み




●詳細

 【講師】 森岡尚之

 【日時】 2017年10月9日 月曜日(体育の日)
      13時開始 16時終了

 【場所】 BODYCANCE大阪スタジオ
 【費用】 4,000円

 【定員】 10名

※どなたでも、参加できます。
※トロンボーン以外の楽器でも参加できます。

スタジオのピアノと電子ドラム有ります。

 

 
 ●2点ご協力をお願い致します。
①受講後にレッスンの感想を書いて頂きます。
(アンケートのような感じです。ぜひレッスンに対する率直なご感想をお聞かせください。)

②当日レッスン風景を撮影するため、カメラマンが同伴します。
どうしても写真はNGという方はご相談頂ければ配慮致します。
 

●お申込み方法

メールに下記項目を記載の上お申し込みください。
 
***************************************
・件名「10/9WS申込み」
・氏名
・連絡先
・楽器
・参加人数
・備考(事前に相談しておきたい事など)
***************************************
 
※SNSのDMでもお申込み受付致します。
※参加費は当日現金でお支払ください。
 
 
ワークショップ会場
ボディチャンス大阪スタジオ
(阪急梅田駅より徒歩15分ほど)
〒530-0015
大阪市北区中崎西1-8-24
アインズビル梅田901

http://www.alexandertechnique.co.jp/osaka-umeda/

2017年9月23日土曜日

10/27 またまた東京でレッスンします。

「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

まだ、仮免許だけど
大阪を中心に楽器を演奏する人と
アレクサンダーテクニークのレッスンを
しています。

10/27 再び東京へ行くことになりました。

もし、レッスンを受けたいな、
という方がいたら
喜んでお会いします!


10/27(金)に東京でレッスンします!

10/27(金)は11時~15時頃まで。

どんな楽器でも大丈夫です。
楽器をやる人ならどなたでも!

●個人レッスン

日時・場所は個別にご相談ください。
50分受講 6,000円
80分受講 9,000円
(80分の方はアレクサンダーテクニークのレッスンを
初めて受ける人や、質問が山ほどある人に
お勧めです!)


●グループレッスン

お友達や演奏仲間と
一緒に受講もできます。
時間や費用は個別にご相談ください。


【必ずお読みください!】
※上記費用以外にレッスン場所の
利用料等が発生する場合はご負担下さい。


●申し込みについて


①お気軽にメールやSNSでお問い合わせください。
②個別に、日時や場所を決定します。
③費用は当日現金にてお支払ください。

メールアドレス 
naoyuki.trombone@gmail.com (森岡尚之宛)


注意:レッスンに対するキャンセル料は発生しません。
ご用意頂くスタジオ等でキャンセル料が発生する場合
規定のキャンセル料をご負担下さい。




講師: 森岡尚之 プロフィール

トロンボーン奏者/アレクサンダーテクニーク教師(仮免)
 ※現在ボディチャンス教師養成コースにて実習生(仮免許)としてトレーニング中です。アレクサンダーテクニークのレッスンを行うにあたって2年半に及ぶ1st、2ndステージのトレーニングを修了し、ボディチャンス教育ディレクターによるアセスメント(実技試験)に合格し、認定を得ています。




 







2017年8月13日日曜日

レッスン概要 やりたいことから始まるレッスン

トロンボーン合宿2017、充実の3泊4日②


「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

前回に続き、トロンボーン合宿の話。
初日の夜にバジルクリッツァー先生の
「アレクサンダーテクニーク概要」の
セミナーを受講しました。

(実は僕もその日の午後、
合宿でアレクサンダーの
レッスンを受講する人たちの
ための入門講座を
行いました。)

僕の講座では、
アレクサンダーの考え方の一つ、
頭と脊椎の動きについて、
解剖学的な情報と
動きのマッピングを
行いました。

それに対し、
バジル先生の概要セミナーは、
バジル先生の
アレクサンダーテクニークの
レッスンを受けることを
どういう風にとらえたら
いいか、ということを
紹介されていました。

その紹介が
同じボディチャンスで
学ぶ僕の考え方とも
共通していて、
さらに受ける人にとっても
すごくわかりやすいと
思ったのでシェア
させて頂きます。


*************************************

レッスンを受けるってどういうこと?

先生と生徒は次のようなステップを
踏んでゆきます。

(①~⑤はバジル先生のセミナーより)
①望む(やりたいこと)
②情報収集する
③分析する
④プランを作る
⑤実行する

*************************************

僕の講座では、頭と脊椎のマッピング
という実際のレッスンでお伝えしている
内容の一部を紹介しました。

バジル先生の講座では、
レッスンの受け方というか、
実際のレッスンの中で
先生ではなく受講者自身がやること
についてわかりやすく
説明されていました。

どちらも必要な情報だと
思いますが、この受講者がやること
、を明確にしておくことがレッスンの
要なのでは?とセミナーを
受けて改めて
感じました。


先生の役割は、
生徒が学びたいことを学ぶための
場を創ることであり、
そうして学びを促していくこと
だと思います。

その中で、先生が伝えることは、
生徒が学ぶために、今必要な
情報であり、具体的なことを
提供する必要があると思います。


つまり、
「先生がアレクサンダーテクニーク
を教えること(または先生に教わる)」
=レッスン、
というわけではなさそうです。
こうして書いていると、僕自身
先生として、生徒として、
その認識があいまいでした。


よく、
「レッスンを受けたら
緊張しないようになりますか?」
「身体の使い方を教わったら
楽器がうまくなりますか?」
と訊かれます。

それに対して、こう考えます。
僕のレッスンでは演奏(やりたいこと)は
さておき、身体のことを
勉強しましょうという
ものではありません。
やりたいこととレッスンを
切り離したくないです。

レッスンはやりたいことから
始まります。
やりたいことをやるために
②今の状況から情報を集めて
③分析して
④プランを作って
⑤実行する

この中で、
アレクサンダーテクニークを
使ってみたらどうだろう?
どうなるかなあ?
と一緒に実験していきます。

やりたいことからはじめることで、
今の状況がより良く見え
何が必要か知る手がかりになり
そこから作り出したプランが
うまく機能したり
さらに多くの情報が
集まります。
それぐらい「望み」は強力です。
なのでレッスンでは「受け身」に
ならなくていいんです。

このトロンボーン合宿でも
僕自身、体験しました。
演奏に対する明確さ


それでは、また。



合宿初日の入門講座♪




森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。
どちらも楽器・音楽をする人向けのレッスンです♪
楽器・ジャンル・経験年数問わず
どなたでも受けられます!


レッスン・ブログ記事へのお問い合わせは
下記メールアドレスにお問い合わせください。

 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)




2017年8月12日土曜日

演奏に対する明確さ

トロンボーン合宿2017、充実の3泊4日!①


ブログ「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。

8/5から8/8にかけて
トロンボーン奏者:山下浩生先生と
株式会社ムジカ・フマーナの
城谷さんが主宰する
トロンボーン合宿2017に参加しました。

今年は過去最多の人数だったようで、
トロンボーン以外にも、
トランペット、ホルン、
フルート、クラリネットの
参加者が見えました。

そんな中、アレクサンダーテクニークの講座、
ウォーミングアップセミナー、個人レッスン、
さらにトロンボーン講師によるカルテット演奏
をさせて頂き、僕にとってはドキドキの
3泊4日でした。

今日はその中から一番の思い出、
講師カルテットでのことを。



合宿3日目。
カルテットの演奏を控える午後、
後ろ向きな気持で過ごしていました。
皆が集まる前で、他のトロンボーンの
先生方と並んで立つ自分を想像し、
身体が固くなって震えて、
ガチガチでボロボロな演奏に
なることをシミュレートしていました。

案の定、練習をしていても
うまくいかず、不安が募る一方。


声をかけてくれたドラマーの山口先生。
「本番でやりたいことはなんなん?
完璧に演奏することなん?」


僕の不安はつゆ知らず個人レッスンを
申し込んで下さる参加者たち。
この時だけは、そんな不安を感じず、
レッスンに集中できました。


本番直前、内心焦って練習していた
ところを通りかかった山下先生。
「皆に感謝の気持ちを込めて」
ぽつりと呟いて立ち去られました。


いろんな方のサポートで思い出した演奏に対する明確さ

本番を前にして、
あれ、音が出ないぞ、
身体も動きにくい、
音の出し方がわからない、
ちゃんと出るか不安だ。
と演奏に対する明確さを
失った時、僕は身体的な、
技術的なことだけの
明確さを取り戻そうと
していました。

山口先生、山下先生から頂いた言葉と、
参加者とのレッスンで、
「楽譜に書かれたひとつひとつの音符を
表現する身体の動きは全て
感謝を伝えるための
動きにしたい」
とはっきり思いました。

ステージに歩いていくことも
お辞儀をすることも
楽器を構えることも
息を吸うことも
息を吐くことも
全部感謝を表現する動きにしよう。

ここの音がきれいに出るやり方は
わからないけど、
ここでうまくブレスできる方法はわからない
けれど、
音が震えたらどうやって震えを無くせるか
わからないけれど、
ステージに立って、自分がやりたいことは
すごくはっきりとしました。

結果、うまく音がでなかったところはあり、
技術的に不明瞭なところはその通りになり、
途中音が震えたり、
集中の途切れるようなところもありました。

もうひとつの体験は、
演奏が始まってから、
演奏に対しての不安を感じることなく、
その時にできることをやりきれたこと。

本番での演奏中、こんなに時間を
ゆっくりと感じたり
気持ちよく感じたことがあったかな?
聞いて下さる方たちがそばにいることを
感じたことがあったかな?

演奏を終えたとき充実した気持ちで
立っていました。
終わった後、嶋村先生が手を
強く握ってくれて涙・・・

演奏したい!
という気持ちがよりいっそう湧いてきて、
もっと上手くなりたいという
向上心も湧いてきて、
演奏後、バジル先生の
個人レッスンに駆け込みました笑

本当に長い間失っていた、
明確さを取り戻せた夜でした。

一緒に演奏してくださった
山下先生、戸澤先生、片山先生
ありがとうございました!


それでは、また。






森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。

8月5日~8日は、滋賀県で行われる
トロンボーン合宿2017に講師として参加します。
トロンボーン合宿2017
※どの楽器でも参加可能!


レッスン・ブログ記事へのお問い合わせは
下記メールアドレスにお問い合わせください。

 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)








2017年7月30日日曜日

変化のはじまり

健やかに、というアイデア



「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
ブログをお読み頂き
ありがとうございます。

ボディチャンスで
アレクサンダーテクニークの教師に
なるための勉強を始めた頃から
このブログを始めました。、
今まで、様々なご縁を頂き
レッスン活動をさせて頂いて
きました。

そんな僕はというと、
2008年~2012年まで
大阪音楽大学で
トロンボーンを専攻し
学びました。
今はレッスン活動が
中心になっていますが
楽器の演奏も続けていて
有難いことに演奏する場も
頂いています。
とはいっても、
学生時代に比べると
演奏ということからは
少し遠のいているのが
現状です。


今日はこのブログを書きはじめた
きっかけについて少し
お話させて頂きます。
それは、それまで
ぐるぐると回り続けていた
状況から抜け出すきっかけでした。
「健やかにトロンボーンを吹こう」
と思った時の話です。



その時の状況


アレクサンダーテクニークを学び始めるに
到るプロセスは大学時代まで遡ります。


念願の音楽大学に入学した僕は、
各地から集まってきた同級生や
先輩たちの演奏から刺激を
受ける毎日を送っていました。

同級生や先輩たちと
一緒に吹くことや、
先生のレッスンも
刺激的で楽しかったし、
気後れなんかもして
いませんでした。

アンサンブルに誘ってもらったり
することは自分が仲間として
認めてもらえたみたいで
嬉しかったです。

そんな中、ある特定の
シチュエーションでは
こんな経験もしました。

トロンボーン合奏
と呼ばれる、トロンボーン専攻生が
集う授業でのカルテットの発表や、
先生たちを前に演奏する実技試験、
上級生の人たちとのアンサンブル
をするときにそれは起こります。


いざ発表の番がまわってきた時、

試験場に入った時、

上級生のいる練習部屋へ入った時、

・注意が散漫になった
・演奏することに集中できなくなった
・身体が固くなった
・楽器が重く感じた
・音が出るか、ちゃんと演奏できるか
とてつもなく不安になった
・胸が詰まったような、内臓が
圧迫されたような感じがした
・演奏や練習が終わると
背中痛や腰痛、肩こりや頭痛が
するようになった


初めはそんなことが起こりつつ
演奏を続けてこなしていました。
しかし大学3年を過ぎて、さらにひどくなり、
4年の頃は音を出そうとするだけで
震え始めるようになってしまいました。

このとき自分の演奏についての
明確さを失っていました。



状況に対する僕自身のアイデア


このような状況で、
失望とあきらめの中、中途半端に
大学生活を送っていた僕は
どこか自分が大きな障害を被った
被害者だと思っていました。
この壁さえなければ、
演奏家として進んでいけるのにって。
「どうやって演奏していいかわからない」
という思いのまま、
残りの演奏会へ出演し、
そのまま卒業を迎えました。


大学を卒業してからは、
演奏家として再起できるように
取り組むことに決めました。
学生時代とは違い、
障害と思っている自分の状況は
自分で引き起こした過ちだと
思うようになりました。

それは自分の弱さや甘さ、
からくるものだと。
そんな自分を責めていました。

この状況の中で
僕の考えたことは、
正しいかどうかわかりません。

でもはっきりとしてことは
学生時代と社会人になってから
抱いたそれぞれのアイデアは
状況を悪化させる一方で、
変化を起こしませんでした。

自分を変える役には立ちませんでした。




状況に対する新しい問いかけ


大学を卒業した2012年の秋。
改善の兆候が得られないままでいた
僕はその年の年度末までやったら
楽器を辞めようと思いました。

そんな時、SNSで
ホルン奏者/アレクサンダーテクニーク教師の
バジルクリッツァーさんのブログを
見かけました。

その頃、すぐにアレクサンダーテクニーク
というものには興味を持ちませんでしたが、
学生時代に、緊張や痛みに苦しんで
おられた体験が自分と重なりブログを
読み進めていました。

そこで特に僕の気を引いたのは、
このバジルさんという人は、
僕のような境遇にいながら、
自分とは全く別のアイデアを持っているということ。


その演奏への取り組み方は、
自分に対してとても協力的だし
自分に対してとても親切だ。

自分の楽器に対する情熱を、
大事に守り育む優しさを持って、
自分自身に協力している。

そんな印象を持ちました。


もし、自分もそんな風に取り組めたらどうだろう?


ふと自分に対してそう問いかけました。
すると、
ふっと身体の力が抜け楽になりました。
本当に長い間凍っていた氷が解けたように
涙が出てきて、
音楽に対する思いが込み上げてきました。

ぼくはその状況の中で僕自身のアイデアに
苦しみ続けていたんだと思います。
バジルさんのブログを読んで、
自分の考えが
変わりました。

自分自身に協力的になろう。
そう思うと、身体が軽くなり、
楽器を吹いてみたくなりました。

「健やかにトロンボーンを吹く」

これが変化の始まりだったと思います。


それではまた。






森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。

8月5日~8日は、滋賀県で行われる
トロンボーン合宿2017に講師として参加します。
トロンボーン合宿2017
※どの楽器でも参加可能!


レッスン・ブログ記事へのお問い合わせは
下記メールアドレスにお問い合わせください。

 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)

2017年7月11日火曜日

生徒の探究心と立ち会うために

ブログ「健やかにトロンボーンを吹く」
管理人の森岡です。
ブログをお読み頂き
ありがとうございます。
 
 

5月から告知をしておりました、
アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン。
先日お一人目が10回の
レッスンを終えられました。

今日はそのレッスンの中での話。

レッスンの場で、自分自身が
磨かれる経験をしました。



 
 
 
いきなりですが皆さんにとって
レッスンとは、どんな場ですか?

色々な考えがあると思います。
今回の実習レッスンでは、
「生徒さんの探求に立ち会う場」

そんな印象を持ちました。


 
 
生徒さんの探究

レッスンで取り組みたい
テーマはどんなことかを尋ねると
こんな話がでてきました。

「スライドのポジションが変わると
音色も変わる。これについて
ずっと前から考えていたんです。」

 
 
彼の演奏する楽器は
トロンボーンです。

 
 
専門的にトロンボーンを
学んでおられて
演奏技術は確かに
訓練されています。
 
僕は彼の
演奏を聞いたとき、
そのポジションによる
音色の変化に何も
気がつきませんでした。


また僕は同じトロンボーン奏者
であるため、許容範囲を含め
トロンボーンの演奏はそういうもの
だという思い込みがあったのだ
と思います。
(トロンボーン奏者であれば、
例えばFの音が1Pos.で出したのか
それとも6pos.で出したのか
聞いていてわかることがあるように)

 
 
彼自身も、その違いが
ほんの微細なもので
誰かが気に留めるほどの
ことではないことも
承知していました。

これまでに誰かに
指摘されのでもなく、
それを改善するべき問題として
扱っているのでもなく、
彼自身のただただ
純粋な好奇心という感じでした。


 
 
レッスンをするという決断

上に書いたように僕には
最初彼の話す
音の違いそのものが
わかりませんでした。
 
 
「自分には教えられない」
「トロンボーン奏者として
アドバイスをする自信がない」
そんな考えがよぎりました。

でもその考えを持ち続けて
レッスンを進める上で役に立つの?
その考えから生徒さんは
何かを学べるの?
そう思うと、今考えるべきこと
ではないとわかります。

改めて自分が教えられるか
どうかという心配から
彼自身の探究心と
学ぶ力に目を向け
レッスンをすることを決めました。


 
 
レッスンで求められたこと

それは、自分の使い古した
アイデアの引き出しをまさぐる
ことではなく、
今起こっていることを
観察し情報を集めることでした。
彼にお願いして
もう一度演奏してもらいました。

 
そうして情報を集めて
気づいたことは、
一言に表現した「音」の中にも
発音、音程、長さ、響き、
と多様なの要素があること。
そして発音と響きに関して、
1~4pos.間と5~6pos.間とで
微妙だけれど僕にも
違いが聞こえたこと。


 
それからもう一つ、
近いポジションで演奏する時と
と遠いポジションで演奏する時で
身体の動きの質に違いがあったこと。
(もすこしはっきり言えば、
全身の雰囲気が変わった)
(もっとはっきり言えば、
頭と脊椎の動きに変化があった)


そこでポジションによる
音の違いについて、
楽器の管の長さによる影響
専門の知識がないため
わからないと伝えた上で、
身体の動きの質に違い
があったことを話しました。


 
 
生徒さんの探究に立ち会うこと

観察で得た情報から、
動きの質に影響していた
いくつかの動作について
新しい提案をした結果、
より均一な音に近づいていったようでした。

僕にも動きの違いと
音の変化がわかりました。
 
レッスンを進める中で、
自分がトロンボーンの
演奏をいかに習慣的に
見て聞いているのか
何度も気づかされました。
トロンボーンを演奏するという行為にある
数多くの手順と可能性に着目できたのは
大きな発見でした。

 
 
生徒さんの探究心
に立ち会うためには、
教師はそれ以上の
探究心をその場で
持つ必要がある
のかもしれません。


今回のレッスンは
ぼくにとってもたくさんの
集中を必要とするものでした。
文章にしている今でも
ハラハラするような緊張感が
残っています笑

前回のハエたたきブログ
とはテンションがえらい違いです笑






 
森岡尚之 / プロフィール

現在、アレクサンダーテクニーク教師
になるための実習レッスン中


【レッスン情報】
・心斎橋 MIKIミュージックサロン
・茨木市 アイディア音楽教室 
にてアレクサンダーテクニーク講師
としてグループレッスンを行っています。

8月5日~8日は、滋賀県で行われる
トロンボーン合宿2017に講師として参加します。
トロンボーン合宿2017
※どの楽器でも参加可能!


個人レッスン、グループレッスン、
吹奏楽部・楽団等のレッスン
ブログ記事へのお問い合わせは
下記メールアドレスにお問い合わせください。

 naoyuki.trombone@gmail.com(森岡宛)






画像は本文と関係ありません。。















2017年7月5日水曜日

スタート地点






蒸し暑い平日の昼間







部屋にハエが入ってきた。

飛んで火に入る夏の虫ー

小さい、すばやい、飛ぶ




家の外を飛び回ってればいいものを





新聞紙を手にとり、くるくると丸めた。

丸めた後、ぐっぐっと押して面を作った。

視界にハエの姿を捉えた。

新聞紙を振り上げ

飛びまわるハエの姿を目で追う。




壁に止まった。

ハエをよく見て

振りかぶった位置から

ハエの姿を打つ。




ハエはまだ飛んでいる。

新聞紙はハエのいた所よりも

4センチほど離れた低いところに当たった。







次はドアに止まった。

今回もハエをよく見た。

肘を曲げて新聞紙を構え

ハエ目掛けて肘を勢いよく伸ばした。







ハエはまだ飛んでいる。

また新聞紙は

4センチ離れた低いところに当たった。







また視界にハエの姿を捉えた。

今度はカーテンに止まった。

ハエをよく見て

肘を曲げて新聞紙を構える。

今回は打つ前に

曲げた肘と新聞紙を見た。

自分が思っていた位置よりも

4センチほど低い位置で構えていた。










トロンボーンも音楽も関係なくてすいません。

どうして、4センチのズレを知らなかったんでしょう。

それにどうして疑うこともなく考えたとおりに実行している思っていたのでしょう。

どうやって判断しているのでしょう。










もうハエは飛んでいません。















2017年6月22日木曜日

グループレッスンのお知らせ@茨木市

 
グループレッスンのお知らせ@茨木市


ブログ「健やかにトロンボーンを吹く」管理人の森岡です。
お読み頂きありがとうございます。



☆茨木市アイディア音楽教室にて、
アレクサンダーテクニークのグループレッスン開講!

現在、アレクサンダーテクニーク教師になるための
実習中でありますが、茨木市でこんなレッスンを
させて頂いています!
音楽家向け、どなたでもご参加頂けます。

【10月開講日】※ただいま調整中





受講希望の方は、
以下詳細お読みのうえ
お問い合わせください。



アレクサンダーテクニーク大阪・茨木校のご案内

阪急茨木市駅前のアイディア総合音楽教室
においてアレクサンダー・テクニークレッスン
開講しています。


 http://idea.music.coocan.jp/index_idea.htm
 (アイディア音楽教室HP)


■開講日時

①水曜昼クラス (12:00~)
②水曜夜クラス (19:00~)
③土曜夜クラス (18:00~)


■受講料

¥3,000 /1回 (税込)


■受講資格

アイディア音楽教室へご入会していただく必要はありません。 
どなたでも受講していただけます。


■講師: 森岡尚之 プロフィール

トロンボーン奏者/アレクサンダーテクニーク教師(仮免)
 ※現在ボディチャンス教師養成コースにて実習生(仮免許)としてトレーニング中です。アレクサンダーテクニークのレッスンを行うにあたって2年半に及ぶ1st、2ndステージのトレーニングを修了し、ボディチャンス教育ディレクターによるアセスメント(実技試験)に合格し、認定を得ています。


■詳しくは、お気軽にお問い合わせください。 

受付窓口 072-624-8080 (アイディア音楽教室)

または naoyuki.trombone@gmail.com (森岡尚之宛)


【10月開講日】※現在調整中です。




































2017年5月17日水曜日

◇個人レッスン・モニター募集◇

※5名定員に達しましたのでこちらの募集は締め切り致します!

ご協力頂いた皆様、お読み頂いた皆様、ありがとうございました。
受けたかったのに〜、という方向けに代替プラン検討中です。
興味のある方はご連絡ください!




○個人レッスンの実習のお知らせ○


〈健やかにトロンボーンを吹く〉管理人の森岡尚之です。
ブログをお読み頂き、ありがとうございます。

現在、ボディチャンスのアレクサンダーテクニー教師養成プログラムの一環として、個人レッスンの実習に取り組んでいます。

そこで、森岡の個人レッスンを受けてくださるモニター様を5名募集しております。

この実習レッスンを終えることで、晴れてアレクサンダーテクニーク教師の本免許を取得致します。


実習レッスンの受講に際しては、ボディチャンスの養成プログラムの運用により発生する登録料(15,000円)をご負担頂くことになりますが、それ以外の費用はかかりません。
お一人10回のレッスンを受けられますので、アレクサンダーテクニークのレッスンを受けたい方には、たっぷり学べてお得な機会かもしれません。


皆様のご協力によって、僕自身の指導のスキルを磨き、僕のレッスンをさらに深めていきます。
下記詳細の下部に連絡先のメールアドレスを記載しておりますので、受講希望、また興味のある方はご連絡ください。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以下、詳細(Facebook投稿文と同じ)





これまで、Facebookやブログ【健やかにトロンボーンを吹く】で投稿をしてきましたが、
2013年からボディチャンスという学校でアレクサンダーテクニークの勉強を始め、2015年にボディシンキングコーチの資格を取得、昨年は教師になるための3つのアセスメントに合格し、教師の同伴無しに教えても良いと許しを得てレッスン活動をさせて頂いております。


この度、ボディチャンス卒業・正式なアレクサンダーテクニーク教師資格取得に向けて個人レッスンの実習を行うことになりました。

そこで、実習レッスンに協力して頂ける方を5名募集致します。



○ご協力頂ける方には、計10回、森岡の個人レッスンを受けて頂きます。


レッスンでは、仕事や日常生活、楽器の演奏における自分自身のパフォーマンスの可能性を探求します。
楽器の方なら「演奏すること」がレッスンのテーマになり、楽器や楽譜・必要な道具を用意頂ければ、他に準備は要りません。もし、ピアノなど持ち運ぶことができない物があればレッスン会場を調整致します。


○また、受講いただく際に以下の3つのことをお願いさせて頂きます。


①登録料として15,000円をボディチャンスへお支払い頂きます。(別途僕に対するレッスン料などは生じません。登録料をお支払い頂ければそれで10回のアレクサンダーテクニークレッスンを受けることができます)

②なるべく5週間の間に10回受講して頂けるよう日程を相談させて頂きます。(なるべくですので、柔軟に対応致します。レッスンの日時、場所は個別に相談させて頂きます。※1レッスン50分)

③10回のレッスンを終えたあとでレッスンを受けた感想文のご提出をお願い致します。(A4用紙1枚程度)


【レッスン開始までの流れ】
森岡にご連絡頂いて、実習レッスンの概要を説明致します。
ご承諾頂ければ、初回レッスン日時を調整し、登録料をお支払い頂いてレッスンを開始致します。


アレクサンダーテクニークや僕のレッスンに興味のある方なら、僕と面識がなくても歓迎致します。
この情報を紹介、シェアして頂くことも大変嬉しいです。

レッスン受講希望の方は、森岡にご連絡ください。
(メッセンジャー、メール、LINEなどでご連絡頂きましたらお返事致します。)

連絡先
naoyuki.trombone@gmail.com
森岡尚之


※写真は2015年8月、滋賀県マキノ高原で開催されたトロンボーン合宿にて、ボディシンキングコーチとして認定頂いた時のものです。




2017年4月21日金曜日

レッスンを、自分のために

ボディチャンス大阪に、ゲスト教師のナンシー先生が来日中です。

今日のプロコースのクラスの中で
何度か聞いた言葉


「変えようとせず、観察を続けましょう。」


人から教わる時の、人との関わりの中で自分が学ぶときの、習慣的な「焦り」のような気持ちの反応や行動に気づかせてくれた。

具体的に思い出したのは、

授業中に先生に当てられた時の、「早く正解を出さなきゃ」

吹奏楽部の合奏で何度も先生にあてられて「早くOKをもらわなきゃ」

とプレッシャーを感じた体験や、その場をなんとか切り抜けようとした経験。


もし、自分や生徒が「その場ですぐに正解を出そう」「早く先生のOKを貰おう」と必死になっていたら、そこでの学びはどんなものだろう?とふと思った。
僕の場合は、より緊張することを学んだ。
背筋を反らせたり
目をギョッと固めたり
首をギュッ縮めたり


…他にもその場をやり過ごす方法の数々…
・中途半端にボケた(たいていスベった)
・申し訳なさそうに身体を縮こめて困った顔をした。
・心の中で自分を責めた。
・努力をしていることが伝わるように振る舞った(真剣な表情で相手の目をよく見て、一生懸命返事した)

そんなことを繰り返し学んでどーする!…笑


もし、正解を出そうとせずに、その場で変えようとする代わりに、観察を続けることができたら、そこでの体験はどんな学びになるだろう?



考えによって動きが起こり、結果は当然やってくる。
結果を変えようと努力することよりも、考えの明確さを培うこと。


自分が学ぶのだから、自分を二の次にせずに。
教師も生徒も。




2017年4月11日火曜日

平和なレッスン

アレクサンダーテクニークのレッスンを受けてみようと思ったとき、

僕は、これまでやってきたことが、全部間違いだったと思っていた、かも。

教わった奏法や呼吸法、考え方、さらにはそれらを教えてくれた人達のことを疑ったりバカにしていた、かも。

苦しんできた僕に同情してほしい、僕を苦しめる間違った考えや教えを否定してほしいと思っていた、かも。

あさはかだった、かも。







レッスンを受けてそれからは、

自分がそれらの考えをどんな風に解釈していたか

そこにどんな思い込みが含まれていたか

自分が音楽や周りの人に対して、どんな在り方であったか



変わるために、否定したりジャッジしたりする必要もヒマもなく、

ただやりたいことのために、
目も鼻も口も舌も、お腹も胸も背中も、両手両脚、頭からつま先まで、他人のそれも総動員で、情報を集めて考えて実験して、体験して「こうやればいいんか」を学んできた…かも。


もうアレクサンダーテクニーク初めて4年、初めの頃は憶えてない。
けれど僕にはこのレッスンがきっかけ。

2017年4月10日月曜日

楽に吹けたらいいなあ

先日、管楽器を演奏する愛好家の方が体験レッスンを受けてくれた。

「力が入ってしまうので、楽に吹けるようになりたいんです。」とのこと。


体験レッスンなので短い時間ではありましたが、演奏するという行為にアレクサンダーの原理を応用してレッスンをしました。


こちらから提案させて貰うたび、

「楽になりましたけど、」

「楽でしたねえ…」

「いや、楽でしたよ!?…」


けどって何や
楽に吹けるようになりたい違うんか


なんだかパッとしない感想
楽に吹きたいの、その先に何かあるんだろうなあ、と想像しながらレッスン終了


次回のレッスンが楽しみです!






2017年4月1日土曜日

本番直前に突然…

オペレッタ『メリーウィドウ』のアンサンブルに参加して2ヶ月、歌うことも、踊ることも、演技をすることも、何もかも新鮮です。

これまでマエストロや演出家の先生方、キャストの皆さん、アンサンブルの皆さんのご指導と場を和ませるユーモアのおかげで楽しく稽古に通ってきました。

ところが、昨日練習に参加した時、急に自分の様子が変わりました。
自分の中から

「音が全然取れてないぞ!」
「声が出ていない。」
「こんな場所に立っていて、場違いではないか?」
「何もかもがダメ!!」

という風に野次がひっきりなしにとんでくるのです。
とうとうその野次ひとつひとつに聞き入ってしまい「ああ、そうか…全然だめだなあ…」

身体の動きがぎこちなくなり
動きも小さくなり
声が出なくなり
周りの声が聞こえなくなり
音楽を感じなくなり
1人孤立したような気持ちになってしまいました。

その野次ひとつひとつにいくらか事実が含まれていたとしても、それはひとまず置いておいて、
そんな野次を飛ばしてくる自分の態度にとても腹立たしくなりました。


この声は、僕が楽しむのを邪魔しようとしているだけでないか??


その声にしたがってもっと声を出そうと、身体を動かそうと必死になったときに
『これは、これまで練習してきたことと全然違う』というのに気づきふと我に戻りました。


この野次は、自分にとって習慣的で馴染みのある声でしたが、
今の自分に適したアドバイスをしてくれるどころか、楽しい気持ちを奪い去って身体をぎこちなくさせてしまいます。


自分の在り方に気づいたおかげで、足裏から伝わる床の感覚を思い出し、ぎこちない身体がほどけてきました。


いよいよ明日が本番!
初めてだらけで不安もあるけど楽しみです!!