2015年8月ボディシンキングコーチ取得。
同月7-10日に滋賀県で開催された、宝塚歌劇オーケストラトロンボーン奏者/山下浩生先生の主催するトロンボーン合宿にて、ボディシンキングコーチとしてデビューレッスンを行う。
今週は3日連続でボディチャンスの教師養成コースでした!
連日クラスに出るなんて久しぶり。
3日間と時間もたっぷりなのでアレクサンダーテクニークを学んでいる
【演奏したいっていうぼく自身の望み】
身体の使い方をマスターするためでも、良い姿勢・
学び始めた頃は、身体が力んで固くなって音が全然出なくなってしまった時期でした。曲どころか音階でさえまともに音が並ばない。そのため身体を力んでしまうことや、前の習慣に戻ってしまう自分をすごく責めていました。
正しい身体の使い方、正しい姿勢・ブレスを身に付けたら前のように音がでる。演奏もきっと良くなると思っていました。
しかしそうしていると、演奏したいという思いとうまく釣り合いがとれなくなり、徐々にストレスを感じるようになりました。
演奏しようとすると、いつもの習慣が現れ、結果うまくいかない。そしたら必死でその習慣にフタして正しい使い方をやらなきゃって。そうしてると演奏したいという思いがどこかへ行ってしまうんです。
僕の通うボディチャンスでは、その人の「望み」を大切に扱いますが、僕は、その「望み」とアレクサンダーテクニークの学びを繋げることを難しく感じていました。
僕は自分の身体が不必要に力んだり、習慣・クセが出てしまうことを強く否定していました。それってつまり今の自分の「演奏するという行為」そのものを否定してしまうことになっていたんだと思います。
たとえ力んでいようが、習慣が出ようが、それでうまくいかなかったとしても、それは演奏したくて、演奏するためにやったことで、身体はやりたいことのために働いてくれてるんです。
だったらそれを否定するのではなく、もっと協力的になってやったらどうか?
悪いものを正しいものに取り換えるのではなく、何が起こったかをただ観察する。
観察することで気づきや疑問が生まれます。
たとえ何度も同じ習慣が出ようと、その都度気づき、学びが深まります。
それは今の自分の「演奏するという行為」を捨てて新しいものを探すことではなく、今の「演奏するという行為」の中で気づいていくということ。
それは僕にとって、自分自身の力で上達していくことで、音楽をする自分と向き合い探求を続けることで、健やかな音楽生活を送ることです。
その中で、アレクサンダーテクニークは、自分に対する気づきを、より多く、より繊細にするのをとても強力にサポートしてくれているんだと改めて実感しました。