2015年9月18日金曜日

ティーチング日記1

 

アレクサンダーテクニーク教師養成コースでの学びも7月から第二段階に入りました。

クラスの中で、ティーチングのレッスンを受けています。
ティーチングのレッスンは、クラスの中で自分が教えているところを見てもらいます。
自分の在り方や、レッスンの進め方を。

トロンボーンのレッスンや吹奏楽の指導、アレクサンダーテクニークの考えを取り入れたレッスンを既に始めていますし、教える内容や質を高めるためにこれまでも学んできましたが、実際に教えているところをリアルタイムでレッスンしてもらうのは、今まで生きてきて初めての経験です。

色んなものが露わになるので、びびりながらですが、自分の持っている定義や、習慣、反応に気づくことができるのは、すごく刺激的で楽しいです。


今日のティーチングレッスンでは、レッスンの始めの生徒さんの話をきくところで止まりました。
始めにこのレッスンで何をしたいか?どんな情報を得たいかなどを話してもらうのですが、話の途中である程度キーワードが見えてきたり、こんなレッスンになるかもっていうアイデアが湧いてくることがあります。

僕はまだ生徒さんの話が終わってないのに、既に浮かんできたアイデアでこんなレッスンになるだろうってシナリオを組み立てていました。

それ自体は別に悪いことでもないと思うし、湧いてきちゃうものは抑えることはできません。
ただ、今日自分がそうしていることに気付いた時、嫌な気持ちになりました。

話の途中でアイデアが湧いて、そこからシナリオを組み立て始めた時から、生徒さんの話を受け取っていなかったんですよね。

アイデアや予想が浮かんでくるものは抑えられないけれど、それらの考えをその時点で決定するんではなく、浮かしながら話を聴き続けられるんだっていうのが今日の収穫でした。
話を最後まで聞いたあと、浮かんでいるアイデアを選んでレッスンを進めればいい。最後まで聞いていたら違ったアイデアも出てくるかもしれない。

それに、その方がより多く生徒さんの求めているものが何か、情報を集められるし、コミュニケーションを持続できることで信頼や安心感に繋がるのではないかと思いました。

教えるその内容だけでなく、その中で行っている動作ひとつひとつを丁寧に向き合うことが、レッスンの質の向上に繋がるんですね。





森岡尚之 / もりおかなおゆき
 
2012年大阪音楽大学トロンボーン専攻卒業。トロンボーンを今田孝一・呉信一各氏に師事。
2013年よりボディチャンス大阪でアレクサンダーテクニーク教師養成課程に在籍。
2015年8月ボディシンキングコーチ取得。
同月7-10日に滋賀県で開催された、宝塚歌劇オーケストラトロンボーン奏者/山下浩生先生の主催するトロンボーン合宿にて、ボディシンキングコーチとしてデビューレッスンを行う。
 
アイデア音楽教室トロンボーン講師/ボディシンキングコーチ