2015年1月31日土曜日

今その瞬間、これから奏でる一音一音を大切に。

今その瞬間の音に意識を向ける。
一音一音大切にする。
っていうのは、どういうことなんだろう?

今日のレッスンで、そんなことが話題にあがりました。

自分もこのことは、人から教わったことがあるし、レッスンを受けてくださった生徒さんも意識していらっしゃることでした。

今その瞬間の音ってどの音でしょう。
演奏中に聞こえてくる自分が出した音は、全部自分が演奏した結果です。ということは、その聞こえてくる音に意識を向けてよくしようとしても、既に出てしまった音ですから修正したり、変えたりすることはできません。

さらには、その結果として出た音に意識を向けているということは、次に出る音のことはおろそかになっていると思ったんです。

感覚的に言えば、実際に鳴った音を「今」と感じるかもしれませんが、この「今その瞬間の一音一音」というのは、実際に鳴る前の、頭の中にある音楽のことではないかと思います。

頭の中にある音楽だったら自分の思い通りにできるし、いくらでも変えていくことができます。
結果として出た音は、意識を向けなくても、ちゃんと自分に聴こえています。
だったら変えようのない出た音に注意を払うよりも、頭の中をこれから奏でる音楽でいっぱいにした方が、自分が理想としている演奏へと近づく可能性がぐんとあがると思うんです。

もともとこの考え方が自分の頭の中にあったわけではありませんでした。生徒さんとの話の中で見つけることができた、自分にとってしっくりとくる答えでした。

そして生徒さんの演奏にも素敵な変化が見られてよかったです。



森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い

2014年10月23日木曜日

本番当日の不安に、前もって現実に即したプランを立てておく

以前、本番当日の自分の行動についてあらかじめ見通しを立てておくことが本番の演奏にとても役に立った、というお話をブログに載せました。
(その時の記事はこちら➡︎http://sukoyaka-trb.blogspot.jp/2014/01/blog-post_26.html?m=1



つい先日のレッスンでそのことを話していて、そのレッスンを受けていた方から「本番当日で役に立った」と嬉しいご報告を頂いたので、そのことについてまた考えてみました!



本番の日は、普段なかなか味わえない緊張感とともに、想定外のことが起きることもよくありますね。
僕は、お客さんの存在や演奏するステージ、共演者、またコンクールやオーディションでは他の出場者・受験者たちの存在から刺激をうけて不安になったり、これから行う演奏に対してネガティブな考えになったりすることがあります。



僕にとって、特に不安になったり、頭が真っ白になりやすい三大ポイントは、

①(コンクールやオーディションで)楽屋や舞台袖で他の演奏者の演奏を聴いたとき。
②舞台袖からステージ(お客さんの前)へ出ていくとき
③演奏中に、練習であまりうまくいかなかったフレーズ、音にさしかかったとき

です。
一つ目と二つ目は、本番当日じゃないと経験できないことだと思います。
でも、演奏会に出演する・コンクールやオーディションを受験するといった経験があれば、あらかじめ予期することもできますね。


つまり本番当日にしか起こらない不安や緊張についても、前もって考えて準備しておくことができたのです。


①本番前に楽屋や舞台袖で他の受験者の演奏を聴いて不安になる…

これに対して、僕自身にとても役にたったのは、とってもシンプルですが、あらかじめ「他の人の演奏も聴く!」と決めておくことでした。


「決めておく」という部分がポイントで、なぜならコンクールやオーディションで他の受験者の演奏を聴かなくて済むことは、ほとんどあり得ないからです…!


以前は、他の人の演奏を聴いてしまうことがかなりおっくうでした。自分の演奏と比べてしまい自信を無くしてしまい、ウォームアップやリハーサルに集中できなかったからです。



けれど、聴いてしまうことを避けるのは現実的ではありません。

音だしはしておきたいし、部屋の外にいたって聞こえてくるし、本番前は舞台袖で前の人が演奏し終えるまで待機しないといけないし…!


なので聴くことを避けようとするのは現実に反してしまいます。
それこそ、余計なことに注意と労力を注いでしまっていました。



そこで、「他の人の演奏を聴く」と決めたのです。


僕の経験ですが、これを決めておいたことで、他の人の演奏を聴いても自分と比べたり、不安になったりしなくなりました。
いつもより「聴く」が積極的なので、それぞれの演奏が個性的で、自分の解釈・演奏とは違うことがよくわかります。
そのとき、自分の演奏が劣っているとか上手いとかではなくて、ただ違うんだな。それは当然のことだな。と思えました。


そして受け入れてしまえば、自分の音へも集中しやすいのでした。


ウォームアップやリハーサルに集中できると、本番でのいい演奏にも繋がりやすいですね。





こんな風に、自分が不安になりやすい場面について、前もって考えて、現実に即したプランを準備しておくことが、本番でパフォーマンスを引き出すことに役立つのではと思います(^^)


②と③についても、次回の記事で書きたいと思います。





森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
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2014年10月2日木曜日

唇スタッカート!

僕は、スタッカートのついた音符を演奏することに苦手意識を持っていたのですが、このごろ改善の兆しが見えてきたのでそのことについて書いておこうと思います。


具体的に、こういう傾向がありました。
・響きがとまってしまう
・音が鳴らないことがある

スタッカートというと、音を分離させる、とか、短くすると解釈することが多いです。
短い音を吹くときに、響きがとまってしまったり、うまく発音できなくなるのはどうしてなのか考えて見ました。


そこで気がついたのは、音が鳴り始めるまでの動き。
つまり、発音する動作です。

音が鳴るまでの、音を発音するために起こる動きは、長い音を吹くときも、短い音を吹くときも、同じ動きなのではないかと思います。


発音するために起こる動きは、主に唇を閉じあわせる、唇とその周辺の動きのこと。(もちろん、他にもあると思います!今回気がついたのは唇についてでした。)


音を短くするために、発音するという動作自体も短くしようとしていたのか、原因ははっきりとわかりませんが、唇を動かないようにと止めていました。

でもそれは、そもそも音を発音するために必要な動きを止めていたことになるのですね。

響きがとまったり、鳴りにくい理由はここにあったように思います。


スタッカートを演奏するために、唇もその周辺も動けるようにしてみよう。

そうすると、音も当たりやすく、響きもとまることはほとんどなくなりました!


始めは単発の音で効果を感じていましたが、スタッカートの八分音符を連続して演奏するような場面でも、一音一音に対して、唇とその周辺による発音という動作が毎回繰り返し起こるんだと思うと、これまた響きがよくなり、一つ一つの音が以前よりもクリアになりました。


ちなみにこれは、先日オーストラリアから来日していたアレクサンダーテクニーク教師のグレッグ先生とフルート奏者の方とのレッスンからヒントをもらいました!



森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
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アレクサンダーテクニークとの出会い



2014年9月25日木曜日

本番当日のウォームアップ

先日は、兵庫県三田市にてホルン、トロンボーン、ピアノによるアンサンブルコンサートに出演させて頂きました。
一時間半の演奏時間を頂き、当日のリハーサルも時間をかけて行える本番は久しぶりでした!


会場に着いて、楽器を取り出し、ウォームアップをしているときにあれっ?と思ったこと。


「ウォームアップって何すればいいの?」
「ウォームアップってどれくらい時間をかけたら適切なんだ?」

ふと、そんなことを思いました。
普段の練習のときには、そんなこと全然気にしたことがなかったのですが本番当日になって、急に不安になってきたのです。

そこで、改めてウォームアップの目的と、どういう意図をもってするか、決めることにしました!


まずこの時点で、身体が緊張していつものように吹けないなあと感じていました。
自分のウォームアップの取り組み方が、「前の感覚を取り戻すこと、いい感じに吹けているときの感覚を再現すること」になっていたことに気がつきました。



前にいい感じで吹けていたときと、そのときの感覚を感じようとしているときとでは、目的もやり方も全く違うものになってしまいます。
そもそも全く同じ結果を再現することはできませんし、いい感じに吹けていた時のように吹くには、そのときにどんな意図でどんなやり方で演奏していたか考える必要があります。

そのときの感覚を、直接感じよう・再現しようとしていたからうまくいかなかったのですね。


そこで、ウォームアップをする際に、こんなプランを意識してみました。


今の自分の状況(久しぶりの本番を目前に昂ぶっている)をそのまま受け入れて、
これから生み出す音のことを明確に考えて、
頭が動けて身体全部がついてきて、
音を奏でる。





そうすると、普段より昂ぶってドキドキしたりソワソワしたり(いわゆる緊張)しながら、さっきよりも身体は自由に動けるようになり、音の鳴りもよくなってきました。


それでも、普段よりも緊張で興奮しているので、音がひっくり返ったりします。

なので、上のプランを何度か繰り返し、出したい音を出すために、今日の自分の身体はどんなふうに反応するかなあ?と観察しながら問いかけるようにしていきました。
そしてうまく反応しなくても、出したい音のイメージを持ち続けながら上のプランを繰り返してみました。

それを色んな音やスケール、アルペジオでやっていくと、だんだん反応がよくなって、コンディションが整ってきました。
「ああ、ウォームアップってこれでいいんだな。」と思いました。



やがて、コンディションも整い、自分自身を信頼できるようになって、自然と演奏曲のリハーサルへと移ることができました。


そういえば、以前の、「吹けてる時の感覚を再現しようとしていた」ころは、この自分への信頼がなかなか得られませんでした。


今回、本番当日にウォームアップについて考えることができたのはいい経験でした!
僕は人前で演奏するという経験自体、まだ浅いので、これから探求していけるポイントの一つかなと思いました。

今回のアイデアは次回も試してみたいと思います。




森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
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2014年9月5日金曜日

僕はマウスピースが唇の左側にあたる。

「どうやったら左右対称になるか。ではなく、どんな変化を望んでいるのか。」
昨日のボディチャンスプロコースでの、きみこ先生の言葉。


左右の脚で柔軟性が違うのはなぜか?というテーマのレッスンの中で出てきたものです。
そもそも人の動きは、左右非対称であることが多いようです。


金管楽器の演奏技術の習得についても同じことが言えるのではないかな?と思いました。

「マウスピースが中心からずれている➡︎中心にくるようにしなければ」
「姿勢が悪い、ベルが下がっている➡︎正しいフォーム・角度にしなければ」
さらには、「それができないと、上手くはなれない」
という考え方。これって少なくないと思うのです。

僕自身、そのような考え方をもとに練習に取り組んだ経験があります。

人から、そういうことを言われたこともありますし、自分の演奏を鏡などで見たときに「マウスピースがかなり左に寄ってる…これって良くないんじゃないか?」と思ったり。

それからマウスピースが真ん中にくるように意識するようになりましたが…吹きにくい…。

というかほとんど音が鳴らない。


また、姿勢が悪いからと、背筋を伸ばして練習していると…背中や腰が痛い。

でもそうしないと上手くなれない、音が鳴らなくても背中が痛くても耐えて練習して、マウスピースが真ん中にくるようになり、姿勢がよくなれば上手くなれるんだ!
と信じて取り組み続けましたが、一向に良くなる兆しもなく根をあげてしまいました。


これは僕の個人的な経験ではありますが、マウスピースが中心でないと上手くなれない。この姿勢、この角度でなければいけない。というのは、万人に対して言えることではないんじゃないかと思うんです。


そこで、思い出したいのは、何のためにそれに取り組んでいたのかということ。
音が鳴らなくなったり、身体が痛くなってまで正しい(と言われた)位置・姿勢・角度に執着するのは、目的からずれているように思えます。

そもそもは、より上手くなるため、演奏しやすくなるため、にレッスンを受けたり、情報収集したり、自分で考えたりしますよね。

だから「どうやったら左右対称になるか。ではなく、どんな変化を望んでいるか。」なんだと思います。


「うまくなるために、マウスピースは真ん中のほうがいいかもしれない」というアイデアがあるのなら、「うまくなるために、マウスピースの位置は左右対称でなくていい。吹きやすいところにあててやればいい。」というアイデアもアリだと思います。





箸でものをつかむことが利き手の方がやりやすいように、マウスピースの位置もどちらかにずれている方が、その人にとって吹きやすいということは、考えられます。

去年の夏、バジルクリッツァーさんのレッスンを受けたときもマウスピースの位置がずれていることに関してたくさんヒントを頂きました。
その時の記事は下記リンクからご覧になれます。



森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
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アレクサンダーテクニークとの出会い













2014年8月28日木曜日

息を積極的に使うことと、目的

8月23〜25日、滋賀県マキノで開催された山下浩生先生のトロンボーン合宿に参加してきました。


僕にとっては大学を卒業してから、トロンボーンの演奏を見て頂ける貴重な機会です!それにたくさんのトロンボーン吹きの方々の演奏が聴けたり、一緒に吹かせて頂いたりでとても刺激的な合宿でした(^-^)

昨年に引き続き、アレクサンダーテクニーク教師のバジルクリッツァーさん、さらに今年はアレクサンダーテクニーク教師の山口裕介さん、ステージメンタルカウンセラーの大村まりさんの講座を受講することができ、とても充実した3日間でした!


とくに今回の合宿で気づいたことが、人前で演奏するときや、アンサンブルの中で吹くとき、レッスンで吹くときに、どうも調子が悪くなってしまうことについて。


とんでもなく緊張しているわけではないのに、音が出しづらくなってしまったりするのです。


バジルさんのレッスンを、見学してる方達の前で受講したときも、同じことが起こりました。

そのときは「緊張で硬くなってるのかなあ。力みすぎてるのかなあ。」なんて考えてましたが、



バジルさんからは、

「楽器を持ちあげる動きも、スライドを右手でつまむことも、スライドを動かすことも、マウスピースを口にくっつけることも、アンブシュアも、息を吐くことも、タンギングも全部積極的にやってみて」と。

そこで、そのそれぞれの動作、つまりトロンボーンを演奏することを積極的に力を使ってやってみると、だんだんと音が安定してくるようになりました。


自分の中では、音が出づらくなるのは、力の入り過ぎが原因だと思っていたので、余計な力を抜くことばかり考えていました。
けれどバジルさんの提案のように、より積極的に力を使う(必要な動作を明確に行う)ことで、調子が良くなっていったのでした。



その後のアンサンブルの練習で、さっそく試してみようとしましたが、なかなかうまくいきません。

どうしてだろう…


頭の中では一つ一つの動作を積極的にやろうと考えていても、実際に吹くときに消極的になってしまうのです。特に息を吐くとき、タンギング、スライドを動かすときに顕著でした。


まだその新しいやり方に慣れていないからそうなってしまうんだろうか。
でも1人で練習しているときはうまくいきます。

では、なぜ人前やアンサンブルの中だと、演奏のための動作が消極的になってしまうのか。

それは、そのとき自分の考えにある目的・望みと、用意した新しいプラン(やり方)が合ってなかったのだと思います。


アンサンブルの中で吹くとき、「間違えないように」「外さないように」「迷惑をかけないように」といった考えが強くありました。

演奏中に「間違える」「音を外す」「足を引っ張っている」という自分にとって嫌な事態を避けようと思えば、最終的には「吹かない。アンサンブルのメンバーから抜ける。」という手段があることに気づきました。

当たり前ですが吹かなければ、間違えることも外すこともありません。


おそらく、これらの考えが強いきっかけになり、レッスンで得た新しいプラン(演奏するために必要な動作を積極的に行うこと)とは反対に、演奏を消極的なものにさせていたのだと思います。


では、楽器を吹きたくないのかといえば、そうではありません。
楽器が吹きたくて合宿に参加したわけで、アンサンブルもしたくて参加したんです。


演奏したいという思いがあるんだから、新しいプランはそっちにつなげてやればいいじゃないかと考えました。


そこで、改めてアンサンブルの楽譜を眺めて、周りで鳴っている音を聴いて、演奏しているメンバーを見て、そうしていると、ふとその曲がすごく好きな曲であることと、トロンボーンのアンサンブルが好きなことを思い出しワクワクし始めました。

自分もこのメンバーの中で演奏するために、「楽器を持ち上げることも、アンブシュアも、息を吐くことも、タンギングも、スライドの操作も全部積極的にやろう」と思って演奏すると、さっきよりも自分の思ってるタイミングできれいに発音できる箇所が増えました。
とくに空気がより積極的に動くようになったのがわかりました。



ボディチャンスのアレクサンダーテクニークレッスンでは、自分が何をやりたいのか、という部分がとても大切なのですが、それを改めて実感しました。






森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
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2014年8月12日火曜日

うまくなるために、選択する


ボディチャンスでアレクサンダーテクニークを学びはじめて1年が経ちました。


1年前のぼくは、長らく苦しんでいたあがり症やトロンボーン演奏の不調を乗り越えるためにアレクサンダーテクニークを学びはじめました。


長い間解決できなかった不調もだんだんと良い方向にむかい、あがり症についても、以前よりステージ上で自分の力を出すことが少しできるようになってきました。


しかし、だんだん良い方向へ向かっている実感があるにも関わらず、演奏がボロボロになってしまう本番、リハーサル、状況もあります。


どうもアレクサンダーテクニークを学ぶ中で、演奏にいい影響をもたらしてくれたアイデア・考え方・取り組み方と、自分が演奏という行為をするために必要だと信じている考え方・取り組み方に大きな違いがあるように感じます。


それは、
・人前で演奏するなら、努力しなきゃいけない。でないと聴いてくれる人達に失礼だ。できないところがあるなら、聴いてもらう価値がない。という考え。


だから、できるまで練習しなきゃならない。できないなら自分のやっていることに価値はない。

そう信じて、今まで練習に励んできた。



練習をいくら繰り返しても、思うように上達せず、それは努力が足りないからだと、さらに自分のできないところを指摘して、練習を繰り返す…
そうしていれば、いつか努力が報われてできるようになるんだと信じていました。


けれど、その結果は、ちっともうまくはならず、それどころかどんどん調子を崩して、体を痛めて、演奏するということが人前で自分のできないところを晒す苦痛の時間となってしまい、自信を失って演奏する意欲も削がれてしまいました…。

結局、努力が足りてない、自分には根性がないんだ、だから上手くなれないんだ。と思っていました。


でも待てよ?
今までの取り組み方や考え方は、そもそも楽器の上達を促してくれているか?

一向に上達しないのは、本当に努力が足りないからなのか?

じゃあもう諦めるしかない?


僕は、これからも楽器を続けたいし、上手くもなりたい。そして
演奏したい曲もたくさんある。


自分の望む演奏に近づくためには、何をすればいいんだろう。


これまでの自分にとっての努力のやり方、自分に対して批判的な厳しさは、うまくなることに繋がりませんでした。


アレクサンダーテクニークを学ぶ中で、上達を促してくれたのは、

・演奏することが、自分にとってどんな意味を持つのか明確になること

・自分のやっていること(できないところも含めて)に興味をもつこと

・そして、自分に協力的になること

これは、今までぼくが演奏・上達に不可欠だと信じていたこととは、大きく違います。
でも、確かに自分の望む方向へと進んでいけるのはこっち。
だったら、今まで信じてきたけれど役には立っていなかったルールを外して、どうやって取り組んで行くか新たに選択していけばいいんじゃないか!


そう思ったら、今まで自分が信じてきたことより、現実的で建設的な素晴らしい考え方を実践している人達・それを教えている人達がいることに気がついた。

ぼくにとっては、アレクサンダーテクニークがそのひとつ。


一変に変えられるわけじゃないけれど
これまでの演奏とその上達への取り組み方が、自分の中で少しずつ、大きく変わろうとしています。







ブログの更新がかなり久々になってしまいました。
これからまた、健やかにトロンボーン演奏を上達していくために、学びを重ね、ブログの方も更新していきますので、読んで頂けたら嬉しいです。



森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
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