今日、中学生とレッスンをしている時、ふと考え事をしました。
「僕は中学生の頃、なぜトロンボーンに惹かれたのか。演奏することの何が幸せに感じるのか。」
理由はひとつではないと思います。
音楽を通しての出会いも、自分の音楽で人が何かを感じてくれることも、自分にとって大きな意味を持ち、その体験は本当に幸せなことです。
でも、自分にとってもっと根本的な原点がすっぽり抜け落ちていたことに気づきました。
それは、自分の奏でるトロンボーンの音に、自分自身がわくわくして楽しくて心地よくて仕方がなかった!!という体験です。
それがトロンボーンに魅了された一番最初のきっかけ。
当時どんな音だったかははっきり覚えてないけれど、単純に自分の吐いた息が音になること、だんだん出せる音や吹ける曲が増えていくことが、やたら嬉しかったんです!
誰よりも自分が自分の音を楽しんでいました。そして自分が楽しいと感じる音をだれかに聞いてもらうのもこの上ない喜びでした。
「もっと上手くなりたい」という欲求も、もともとは自分がもっとこんな音で吹きたい、こんな曲が吹けるようになりたい、という自分のための欲求でした。
それがいつからか
「自分の演奏に満足したり、楽しんでいてはいけない。だれかに聞いてもらったり認められるためにはもっと努力して上手くならなければいけない。」と考えるようになりました。
聞いてもらいたい/認めてもらいたいという欲求自体は自然なことですが、そのために「自分の演奏を楽しむこと」を犠牲にしてしまったのです。
この自己否定をモチベーションとした練習サイクルの代償はあまりにも大きなものでした。
この考えは高校~大学の間でじわじわと広がっていき、大学三回生の頃、完全に浸透していました。それからというもの、他人の評価に一喜一憂するだけで、演奏する楽しさや喜びを感じられることは明らかに減っていきました。
以前とは反対に、自分の演奏に対して否定的になり、自分の音が嫌いになってしまいました。
最後には自分の音を誰かに聞かれるのも、自分が聞くことも苦痛になってしまいました。
けれどそこまで演奏することに苦しみながらも、トロンボーンを続けていきたいと思えたのは、
「自分が、自分の演奏を楽しむ」という体験がそれほど自分にとって強烈に残っていたからです。
そんなとき、その頃自分が好んで聴いていたミュージシャンや演奏家にある共通点を見つけました。
それは、自分の歌を、演奏を、曲を、本当に愛おしそうに大切に奏でていたのです。
そんな人たちに魅せられ憧れている自分に初めて気がつきました。
今自分は、「自分の楽器から出ているリアルな音を聞くこと」から始めています。
良いか悪いかの評価をせずただ自分の音を聞くというのははじめ不思議な感覚がしました。嫌悪感はなく、なんだかちょっと心地いい。そして驚きました!今まで自己否定的な考えや先入観があったため本当の自分の音を聞いていなかったのです。
自分に協力的になって、少しずつ自分の音が好きになり始めています。
するともっとこんな音が出したい、うまくなりたいと再び思えるようになりました。
そうだ、自分のために演奏しよう。
自分が好きと思えるからこそ、だれかに聞いてもらいたいと思うのです。
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ
トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
2013年11月11日月曜日
2013年11月2日土曜日
ブレスを吸うためには、演奏を一旦やめる!
曲の途中でブレス(息継ぎ)をとるということは、
・一旦そこで演奏をやめ
・呼吸を始めて(息を吸って)
・また演奏を始める
という三つの動作の連続と言えます。
え、演奏をやめるってどういうこと?って思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
管楽器演奏では、しばしばフレーズをつなげるために「短いブレス」「早いブレス」が要求されることがあります。
僕は長い間、どうすれば音楽の流れを切らずにフレーズをつなげられるブレスをとれるのかわからないでいました。「息持たないし、吸いたいけど、(フレーズが)切れちゃいけない。切れないように吸おうとするとうまく吸えず苦しいし、逆に流れが不自然になってしまう。どうしたらいいの!?」という感じで本当に混乱していました。なので今でもブレスに苦手意識を持っています。
息継ぎをするということは、そこで音がなくなる間が生まれます。
なぜなら演奏中は息を吐き続けていて、ブレスをとるときは、息を吐くのをやめて息を吸うからです。と、当り前の話なんですが・・・つまり息を吸うためには演奏(息を吐くこと)をやめることが必要なのです。
一番わかりやすいのは腹筋です。腹筋は、息を吐いているときに働き、息を吸うときには休んでいる筋肉です。
もし、ブレスをとるときに、腹筋が働いていたら、思うように息が吸えず、返ってブレスが長くなってしまったり、次のフレーズで息が持たなくなってしまう可能性があります。
フレーズをつなげるといっても、特別な場合を除いてそこに全く間がないわけではありません。
むしろ、その「間」こそ音楽の流れの大事な要素になるので、ブレスをとるときに以下の三つのことをする時間と自由を自分に与えてみてください。
①一旦演奏をやめる
②呼吸を始めて(息を吸って) ←これは演奏をやめれば勝手に起こるので意識しなくていいかもしれません
③また演奏を始める
どれだけ早いブレスでもこの三つのことをしています。
ならばどれだけ早く演奏をやめれるか、「演奏モード」を解除できるかがポイントになります。
◆試してみたい方は、一度簡単なゆったりとしたフレーズでやってみてください。
1フレーズごとに、「演奏をやめる」⇒「演奏を始める」を繰り返してみるとどうでしょう?
ブレスの間はどれだけあけても構いません。一度演奏をやめる時間と自由を作ってください。
そうすると思ったより長いブレスになったとしても、不自然にならないと思います。
いつもより落ち着いてたっぷりと息が入ってきませんか?
「演奏をやめる」を「アンブシュア解除」とか「腹筋はOFF」など言い換えてもいいと思います。
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
・一旦そこで演奏をやめ
・呼吸を始めて(息を吸って)
・また演奏を始める
という三つの動作の連続と言えます。
え、演奏をやめるってどういうこと?って思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
管楽器演奏では、しばしばフレーズをつなげるために「短いブレス」「早いブレス」が要求されることがあります。
僕は長い間、どうすれば音楽の流れを切らずにフレーズをつなげられるブレスをとれるのかわからないでいました。「息持たないし、吸いたいけど、(フレーズが)切れちゃいけない。切れないように吸おうとするとうまく吸えず苦しいし、逆に流れが不自然になってしまう。どうしたらいいの!?」という感じで本当に混乱していました。なので今でもブレスに苦手意識を持っています。
息継ぎをするということは、そこで音がなくなる間が生まれます。
なぜなら演奏中は息を吐き続けていて、ブレスをとるときは、息を吐くのをやめて息を吸うからです。と、当り前の話なんですが・・・つまり息を吸うためには演奏(息を吐くこと)をやめることが必要なのです。
吐くとき、吸うときで働く筋肉は違います!
なのでブレスをとるときには、それまでの吐くために働いていた筋肉の活動をOFFにする必要があります。そうしないと息を吸おうとする動きに対して、息を吐こうとする動きが吸うのを邪魔してしまうのですね。一番わかりやすいのは腹筋です。腹筋は、息を吐いているときに働き、息を吸うときには休んでいる筋肉です。
もし、ブレスをとるときに、腹筋が働いていたら、思うように息が吸えず、返ってブレスが長くなってしまったり、次のフレーズで息が持たなくなってしまう可能性があります。
フレーズをつなげるといっても、特別な場合を除いてそこに全く間がないわけではありません。
むしろ、その「間」こそ音楽の流れの大事な要素になるので、ブレスをとるときに以下の三つのことをする時間と自由を自分に与えてみてください。
①一旦演奏をやめる
②呼吸を始めて(息を吸って) ←これは演奏をやめれば勝手に起こるので意識しなくていいかもしれません
③また演奏を始める
どれだけ早いブレスでもこの三つのことをしています。
ならばどれだけ早く演奏をやめれるか、「演奏モード」を解除できるかがポイントになります。
◆試してみたい方は、一度簡単なゆったりとしたフレーズでやってみてください。
1フレーズごとに、「演奏をやめる」⇒「演奏を始める」を繰り返してみるとどうでしょう?
ブレスの間はどれだけあけても構いません。一度演奏をやめる時間と自由を作ってください。
そうすると思ったより長いブレスになったとしても、不自然にならないと思います。
いつもより落ち着いてたっぷりと息が入ってきませんか?
「演奏をやめる」を「アンブシュア解除」とか「腹筋はOFF」など言い換えてもいいと思います。
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
2013年11月1日金曜日
楽器に息を吹き込むな??
金管楽器を演奏するとき、「息を楽器に吹き込む」「楽器に息を入れる」というイメージや意識をお持ちでありませんか??
僕は持っていました。特に「楽器に息を入れて」という指導は吹奏楽部などでよく耳にしますね。
中学や高校へ指導へ行く時も、頑張って楽器に息を吹き込んでいる生徒さんをよく見かけます。
さて、演奏するために息を吐くことは必要ですが、「楽器に息を入れる」は意図してすることではありません。
何のために息を吐くのかというと、振動を生むためです。
音を出すためには、振動が必要で、その震動は息を吐くことで生まれます。
金管楽器で音を出すために必要な振動は、唇とマウスピースが出会うところで生まれますね!
なので、そこで振動(バズィング)が生まれれば息の役割はもう果たせているのです。
当然唇と楽器はくっついているので、吐いた息は唇で振動を生んだあと、勝手に楽器の中に入ります。
「楽器に息を吹き込む、楽器の先まで息を入れる」という意識が、「唇で振動を生むために息を吐く」に変わると、ずいぶん労力が減ると思いませんか?
実際にマウスピースだけをラクに鳴らすのも、楽器をつけて演奏するのも同じ労力でいいんです。
もちろん音量や音域によって必要な息のパワーは要ります。けれど楽器に息を吹き込む労力は必要ありません。
唇で生まれた震動が、管楽器を伝わって、それぞれの楽器の魅力的なサウンドを生んでいます。
楽器は「拡声器」でしかありません。発音源は自分自身にあります。
タイトルの「息を楽器に吹き込むな Don't push air through trombone」という言葉は、アレクサンダーテクニーク教師グレッグホールダウェイとのレッスンのなかで聞いた言葉です。グレッグは数多くの音楽家とレッスンしてきた経歴がありますが、彼自身は音楽家ではありません。
専門分野でないにも関わらず、僕の演奏を少し見ただけでこのアドバイスをくれました。
こんなことも言ってくれました。
「君のトロンボーンは、自分(トロンボーン)としての役割をすでに知っている。君は演奏する時の君自身の役割を知る必要があるんだよ。」
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
僕は持っていました。特に「楽器に息を入れて」という指導は吹奏楽部などでよく耳にしますね。
中学や高校へ指導へ行く時も、頑張って楽器に息を吹き込んでいる生徒さんをよく見かけます。
さて、演奏するために息を吐くことは必要ですが、「楽器に息を入れる」は意図してすることではありません。
何のために息を吐くのかというと、振動を生むためです。
音を出すためには、振動が必要で、その震動は息を吐くことで生まれます。
金管楽器で音を出すために必要な振動は、唇とマウスピースが出会うところで生まれますね!
なので、そこで振動(バズィング)が生まれれば息の役割はもう果たせているのです。
当然唇と楽器はくっついているので、吐いた息は唇で振動を生んだあと、勝手に楽器の中に入ります。
「楽器に息を吹き込む、楽器の先まで息を入れる」という意識が、「唇で振動を生むために息を吐く」に変わると、ずいぶん労力が減ると思いませんか?
実際にマウスピースだけをラクに鳴らすのも、楽器をつけて演奏するのも同じ労力でいいんです。
もちろん音量や音域によって必要な息のパワーは要ります。けれど楽器に息を吹き込む労力は必要ありません。
唇で生まれた震動が、管楽器を伝わって、それぞれの楽器の魅力的なサウンドを生んでいます。
楽器は「拡声器」でしかありません。発音源は自分自身にあります。
タイトルの「息を楽器に吹き込むな Don't push air through trombone」という言葉は、アレクサンダーテクニーク教師グレッグホールダウェイとのレッスンのなかで聞いた言葉です。グレッグは数多くの音楽家とレッスンしてきた経歴がありますが、彼自身は音楽家ではありません。
専門分野でないにも関わらず、僕の演奏を少し見ただけでこのアドバイスをくれました。
こんなことも言ってくれました。
「君のトロンボーンは、自分(トロンボーン)としての役割をすでに知っている。君は演奏する時の君自身の役割を知る必要があるんだよ。」
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
2013年10月30日水曜日
吹奏楽部の部長さんとのレッスン
九月、ある学校に
レッスンに行ったときにトロンボーンの生徒が「最近とても調子が 悪い。息が全然続かない。」と相談してくれました。
前のレッスンは一ヶ月前、その間彼女に何が起こったんだろう。調 子が悪くなったその時に考えていたことや彼女自身に起こった出来 事を思い出すお手伝いをしました。
すると彼女は自分で「九月から部長になった。部長だから今よりも っとうまくならなければいけない」と考えていたことに気づいてく れました。
そこで、「演奏する時は部長という肩書きを忘れて、バンドの1メ ンバーとして音楽を楽しんでもいい」ということを提案しました。
音はとても開放的な響きになり、彼女自身がラクになったとフィー ドバックをくれました。
...
部活の部長や、先輩になったときに、もっとうまくなりたいという 気持ちは素敵です。
自分を突き動かす大きなエネルギーなりますよね。
けれどそこに義務感や責任・〜しなければという思考が加わると身 体を固めてしまい思うように演奏できなくなることがあります。
部長であるため、先輩であるためにうまくなる必要はなくて、音楽 が好きでもっとうまくなりたい、いい演奏をしたいと思っている彼 女の本当の
望みに繋がったレッスンでした。
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
レッスンに行ったときにトロンボーンの生徒が「最近とても調子が
前のレッスンは一ヶ月前、その間彼女に何が起こったんだろう。調
すると彼女は自分で「九月から部長になった。部長だから今よりも
そこで、「演奏する時は部長という肩書きを忘れて、バンドの1メ
音はとても開放的な響きになり、彼女自身がラクになったとフィー
...
部活の部長や、先輩になったときに、もっとうまくなりたいという
自分を突き動かす大きなエネルギーなりますよね。
けれどそこに義務感や責任・〜しなければという思考が加わると身
部長であるため、先輩であるためにうまくなる必要はなくて、音楽
望みに繋がったレッスンでした。
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
「難しい」という前提、それってホント?
久しぶりの更新になります。
ボディチャンスのアレクサンダーテクニーク教師養成コースへ入学し5か月が経ちました。
アレクサンダーテクニークのレッスンを受けることで、演奏するときに自分が無意識に行っている癖や思考のパターンに気づくことができ、それらに疑問をなげかけ、変えていくことができます。
それは、より自分を知ることでもあります。
レッスンを受け続けていると、より深い根本的な自分の考え・信念に辿りつくことがあります。
それは、表面上では、当り前になっていて普段なかなか気づくことができません。
最近ふと、そんな自分のもつ根本的な考えに疑問を持ち始めました。
その何かというと・・・
「トロンボーンを演奏することは、自分にとって難しいもの」という大前提のもと、楽器に向かっていたことでした。
この大前提があるため、こうも思っていました。
「トロンボーンを演奏することは自分にとって難しい、だから人一倍頑張らなければ演奏できない。苦労しなければいけない。」そういうものなんだ。
と考えていたのです。
そしてこの「トロンボーンを演奏することは難しいから頑張らなくちゃいけない」という思考のパターンは、僕にとって「力みのスイッチ」になっていることに気がつきました。
トロンボーンを演奏しようとしたとき、これらの思考により、ギュッと体に力が入るのです。これは感覚的にはわずかなものですが、実際には演奏に大きな影響を与えていました。
僕の持っていたこの「思い込み」はなんだか漠然としています。
・なにが、難しいのか
・なにを、頑張らなければいけないのか
がはっきりしていないんです。
そこで疑問が浮かんできました。
「いったい何をそんなに難しいと思っているんだろうか」
この「自分にとってトロンボーンは難しいものである」という考えが生まれたのはいつなのか、何がきっかけかははっきりわかりません。
もしかしたら、先生から言われたことを言われたとおりにやろうとしていて、それが難しいと感じる原因なのかもしれません。
さて、「トロンボーンを演奏することは自分にとって難しい」それはホントなんでしょうか?
この問いかけに対して、ひとつ新しい答えが出ました。
「自分にできること(すでに身に付いた技術)は、簡単にできる。現時点でできないことはできない。」
かなり表現が変わりましたね!「難しい」という言葉を使っていたときは具体性に欠け、「できること」と「できないこと」を混同していました。
自分に「できること」「できないこと」がはっきりすると頭の中がとてもすっきりしました。とくに「できること」について難しく感じる必要や、難しくやる必要は全くないと思えます。
できることについて例をあげると、
・「ここからここまでの音域は演奏できる」・「このフレーズは演奏できる」
・「この速さは演奏できる」 など
金管楽器で音を出すということをさらに細かく、動きについて例えると、
楽器を持ち上げることができる。マウスピースを口につけることができる。
口を閉じることができる。息を吐くことができる。(すると息が唇を押しあけ、振動が生まれ音になる。) とてもシンプルでそれぞれの動き自体簡単ですね!
つまり、
「私は、トロンボーンを簡単に演奏できる」もホントの事実なんです!
そもそも僕の願いは、
「自由に演奏したい、ラクに楽しく演奏したい」ということです。
それなのに、それを難しくやることは矛盾していましたね。
そこで新たなプランを作ってみました!
「私は、トロンボーンを簡単に演奏する。」
そう思って、演奏してみると「力みのスイッチ」が入ることなく驚くほどすらすらと音が出ました。
それもとても心地の良い響きで・・・
そして、自由で楽しい・・・!
興味がある方はぜひぜひ試してみてください♪
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
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レッスンのご依頼について
ボディチャンスのアレクサンダーテクニーク教師養成コースへ入学し5か月が経ちました。
アレクサンダーテクニークのレッスンを受けることで、演奏するときに自分が無意識に行っている癖や思考のパターンに気づくことができ、それらに疑問をなげかけ、変えていくことができます。
それは、より自分を知ることでもあります。
レッスンを受け続けていると、より深い根本的な自分の考え・信念に辿りつくことがあります。
それは、表面上では、当り前になっていて普段なかなか気づくことができません。
最近ふと、そんな自分のもつ根本的な考えに疑問を持ち始めました。
その何かというと・・・
「トロンボーンを演奏することは、自分にとって難しいもの」という大前提のもと、楽器に向かっていたことでした。
この大前提があるため、こうも思っていました。
「トロンボーンを演奏することは自分にとって難しい、だから人一倍頑張らなければ演奏できない。苦労しなければいけない。」そういうものなんだ。
と考えていたのです。
そしてこの「トロンボーンを演奏することは難しいから頑張らなくちゃいけない」という思考のパターンは、僕にとって「力みのスイッチ」になっていることに気がつきました。
トロンボーンを演奏しようとしたとき、これらの思考により、ギュッと体に力が入るのです。これは感覚的にはわずかなものですが、実際には演奏に大きな影響を与えていました。
僕の持っていたこの「思い込み」はなんだか漠然としています。
・なにが、難しいのか
・なにを、頑張らなければいけないのか
がはっきりしていないんです。
そこで疑問が浮かんできました。
「いったい何をそんなに難しいと思っているんだろうか」
この「自分にとってトロンボーンは難しいものである」という考えが生まれたのはいつなのか、何がきっかけかははっきりわかりません。
もしかしたら、先生から言われたことを言われたとおりにやろうとしていて、それが難しいと感じる原因なのかもしれません。
さて、「トロンボーンを演奏することは自分にとって難しい」それはホントなんでしょうか?
この問いかけに対して、ひとつ新しい答えが出ました。
「自分にできること(すでに身に付いた技術)は、簡単にできる。現時点でできないことはできない。」
かなり表現が変わりましたね!「難しい」という言葉を使っていたときは具体性に欠け、「できること」と「できないこと」を混同していました。
自分に「できること」「できないこと」がはっきりすると頭の中がとてもすっきりしました。とくに「できること」について難しく感じる必要や、難しくやる必要は全くないと思えます。
できることについて例をあげると、
・「ここからここまでの音域は演奏できる」・「このフレーズは演奏できる」
・「この速さは演奏できる」 など
金管楽器で音を出すということをさらに細かく、動きについて例えると、
楽器を持ち上げることができる。マウスピースを口につけることができる。
口を閉じることができる。息を吐くことができる。(すると息が唇を押しあけ、振動が生まれ音になる。) とてもシンプルでそれぞれの動き自体簡単ですね!
つまり、
「私は、トロンボーンを簡単に演奏できる」もホントの事実なんです!
そもそも僕の願いは、
「自由に演奏したい、ラクに楽しく演奏したい」ということです。
それなのに、それを難しくやることは矛盾していましたね。
そこで新たなプランを作ってみました!
「私は、トロンボーンを簡単に演奏する。」
そう思って、演奏してみると「力みのスイッチ」が入ることなく驚くほどすらすらと音が出ました。
それもとても心地の良い響きで・・・
そして、自由で楽しい・・・!
興味がある方はぜひぜひ試してみてください♪
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
2013年10月16日水曜日
手・腕が演奏に参加する
「健やかにトロンボーンを吹く」管理人の森岡です。
身体の一部分だけにフォーカスするよりも、身体全体の動きを観察した方が改善のヒントが得られることがあります。
これは単に姿勢が良いか悪いかという視点ではなく、体全体がどのように演奏に参加しているかを考えます。
姿勢が良い、悪いという判断は、結果について言っていることでそれを直接正そうとするのは強引な気がします。その結果にどのように至ったのかという過程が変わらないまま、結果だけを変えようとすると、いつも無理して矯正しているような状態になり疲れやすくなったりストレスや痛みのもとになりそうです。
例えば、譜面や演奏している手元を見るために、自分の頭や首・背中をどんなふうにしているか?
楽器のマウスピースの口をつけるために自分の頭や首・背中をどんなふうにしているか?
が、実際の演奏している指の動きや、口や舌、呼吸などに影響しています。
過去記事ですが↓も身体全体の動きを観察することが役に立った例です。
(2013年10月16日の記事です)
昨日は、関西で演奏活動をされているトランペット奏者の方とのレッスンでした。
※ご本人の了承のもと、レッスン内容を掲載しています。
レッスンの始めに、『今日はレッスンでどんなことがしたいですか?』と尋ねます。
なぜかというと楽器のレッスン、身体の正しい使い方を伝授するレッスンではありません!
やりたいことにアレクサンダーテクニークを役立ててもらうためのレッスンです。
こちらからいきなり新しいものを渡すのではなく、今あなたが持っている望みからレッスンがスタートします。
アレクサンダーのレッスンにどんな期待を持っていますか?
今改善したいと願っていること、探求したいことや興味を持っていること、悩みや行き詰りを感じていることなどなんでも構いません。
実際に跳躍の出てくるフレーズを演奏してもらうと確かに吹きにくい様子でした。
聞いてみると『低い音を吹いてから続けて高い音を吹くとき、高い音に備えてアンブシュアを意識しすぎちゃう』『なるべくプレスをしすぎないように』というようなことを思っているとのこと。
お互い身体の部分的なパーツにだけ集中して考えるのではなく、身体全体の動きを見ることが改善のヒントになりました。
僕自身も演奏はいつでも自分の体全体があって成り立っているものだと実感できるレッスンでした。
森岡尚之 / もりおかなおゆき
身体の一部分だけにフォーカスするよりも、身体全体の動きを観察した方が改善のヒントが得られることがあります。
これは単に姿勢が良いか悪いかという視点ではなく、体全体がどのように演奏に参加しているかを考えます。
姿勢が良い、悪いという判断は、結果について言っていることでそれを直接正そうとするのは強引な気がします。その結果にどのように至ったのかという過程が変わらないまま、結果だけを変えようとすると、いつも無理して矯正しているような状態になり疲れやすくなったりストレスや痛みのもとになりそうです。
例えば、譜面や演奏している手元を見るために、自分の頭や首・背中をどんなふうにしているか?
楽器のマウスピースの口をつけるために自分の頭や首・背中をどんなふうにしているか?
が、実際の演奏している指の動きや、口や舌、呼吸などに影響しています。
過去記事ですが↓も身体全体の動きを観察することが役に立った例です。
(2013年10月16日の記事です)
昨日は、関西で演奏活動をされているトランペット奏者の方とのレッスンでした。
※ご本人の了承のもと、レッスン内容を掲載しています。
レッスンの始めに、『今日はレッスンでどんなことがしたいですか?』と尋ねます。
なぜかというと楽器のレッスン、身体の正しい使い方を伝授するレッスンではありません!
やりたいことにアレクサンダーテクニークを役立ててもらうためのレッスンです。
こちらからいきなり新しいものを渡すのではなく、今あなたが持っている望みからレッスンがスタートします。
アレクサンダーのレッスンにどんな期待を持っていますか?
今改善したいと願っていること、探求したいことや興味を持っていること、悩みや行き詰りを感じていることなどなんでも構いません。
今回のレッスンでは、『フレーズの中に出てくる低い音から高い音への跳躍』、『リップスラー』について、より良いアイデアはないか?というレッスンになりました。
低い音から高い音への跳躍
実際に跳躍の出てくるフレーズを演奏してもらうと確かに吹きにくい様子でした。
聞いてみると『低い音を吹いてから続けて高い音を吹くとき、高い音に備えてアンブシュアを意識しすぎちゃう』『なるべくプレスをしすぎないように』というようなことを思っているとのこと。
そこで、跳躍する時に、息の量を増やすことと、マウスピースを自分の方にプレスすること(マウスピースを唇により密着させること)を提案してみると、跳躍の上の音に移行しやすくなりました。
音を出すためにはマウスピースと唇が密着していることが必要です。「プレスしすぎないように」という思考があることで、必要な動きに「NO!」と言ってしまい体は混乱して緊張を生みます。
今回の場合、マウスピースを唇にプレスする(くっつける)ことは、左腕の、主に肘(ひじ)の関節がやってくれることでした。息の量が増える分、マウスピースと唇の密着を積極的に維持しようというプランを加えると、フレーズ全体が明るい伸びのあるサウンドになりました。ご本人からも吹きやすいというフィードバックが得られました。
リップスラー
「リップスラーを吹くと口元が動いちゃって、吹きにくい」とおっしゃっていたので、「動かない」を目指すのではなく、「口元が動く」を出発点に考えました。
仮に「動いちゃう」ことを肯定すると、それに合わせて楽器も動かしちゃおうというプランを提案してみました。
仮に「動いちゃう」ことを肯定すると、それに合わせて楽器も動かしちゃおうというプランを提案してみました。
「動いちゃう」に対して手首で楽器を固定することをやめて、楽器を持っている左手の手首を自由にしてあげて、リップスラーを吹くときのアンブシュアの変化や顎の動きに合わせて、左手の手首が楽器を動かしてくれていることを演奏しながら観察してもらいました。
これはかなり手応えがあったようで、吹いた後、グーサインをもらいました。よかった!
『高い音への跳躍』も『リップスラー』も呼吸や腕や手の使い方の意識を持つだけで、よりやりやすくなりました。
お互い身体の部分的なパーツにだけ集中して考えるのではなく、身体全体の動きを見ることが改善のヒントになりました。
僕自身も演奏はいつでも自分の体全体があって成り立っているものだと実感できるレッスンでした。
◆管理人プロフィール◆
森岡尚之 / もりおかなおゆき
大阪府高槻市出身。
大阪音楽大学トロンボーン専攻卒業。トロンボーンを今田孝一・呉信一各氏に師事。
2013年よりbodychance アレクサンダーテクニーク教師養成課程で学び、2015年8月ボディシンキングコーチ資格を取得。
宝塚歌劇オーケストラトロンボーン奏者/山下浩生氏の主催するトロンボーン合宿にてレッスンを行うほか、大阪で「トロンボーン奏者のための身体の使い方」1日セミナーを開催。また学校吹奏楽部への出張レッスン、音大生など音楽家との個人レッスン、アイディア音楽センターでレッスンを行っている。
bodychance認定ボディシンキングコーチ
宝塚歌劇オーケストラトロンボーン奏者/山下浩生氏の主催するトロンボーン合宿にてレッスンを行うほか、大阪で「トロンボーン奏者のための身体の使い方」1日セミナーを開催。また学校吹奏楽部への出張レッスン、音大生など音楽家との個人レッスン、アイディア音楽センターでレッスンを行っている。
bodychance認定ボディシンキングコーチ
体験レッスン予約受付中です。
※個人レッスンも承っています。
◆レッスン情報◆
自分の音をちゃんと聞いたら、体の固さが消えた!
9月、ボディチャンス校長のジェレミーチのレッスンを受講しました。
8月~9月に本番が何度かあって、楽しめた本番や、またうまくいかず落ち込んでしまう本番もありました。
落ち込んだ本番の翌日から、すっごく調子が悪くなってまともに音が出ないほどになっていました。
ちょうどそんな時にジェレミーのレッスンを受けたんです。
まず、相談したことは、「自分の音を聞くのが本当に嫌になってしまって、練習もまともに続けられない。」ということ
ジェレミーから思いもよらない言葉が返ってきました。
「本当に自分の音を聞いている?」
へ?って感じですが、実際にジェレミーの前で音階を吹いてみる
「今の演奏はどんなだった?」
今は自分の演奏プランに『実際に鳴っている音を聞く』というのを意識的に取り入れています。意識が『音』に向けられるので、より演奏する目的も明確になって、呼吸や舌や顎など、演奏に必要な体の動きがよりシンプルに、より機能的になりました(^^)
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
プロフィール
アレクサンダーテクニークとの出会い
レッスンのご依頼について
8月~9月に本番が何度かあって、楽しめた本番や、またうまくいかず落ち込んでしまう本番もありました。
落ち込んだ本番の翌日から、すっごく調子が悪くなってまともに音が出ないほどになっていました。
ちょうどそんな時にジェレミーのレッスンを受けたんです。
まず、相談したことは、「自分の音を聞くのが本当に嫌になってしまって、練習もまともに続けられない。」ということ
ジェレミーから思いもよらない言葉が返ってきました。
「本当に自分の音を聞いている?」
へ?って感じですが、実際にジェレミーの前で音階を吹いてみる
「今の演奏はどんなだった?」
『全然だめだった』という以外、何も答えられませんでした。
「何がだめだったの?具体的に言ってみて」
思い浮かんだのは、音程とか発音とかリズムとか音色とか・・・
「じゃあ、どんな音程、発音、リズム、音色だったの?どういう風にだめだったの?」
うーん、だんだん答えに詰まってきます・・・
実際自分がどんな音程、発音、リズム、音色で演奏したのか思い出せないんです。
頭に浮かんでくるのは、『今の演奏に対する自分の感想』ではなくて、ふだん指摘されていることや気をつけていることばかり。
そう、自分が演奏している時、実際にどんな音が鳴っているのか聞いてなかったんです!
「そう、今まで自分の音を聞いてあげてなかったんだね。もし、実際の音を聞かずに理想を追い求めてるとしたら、それは幻想だよ。」
この言葉を聞いて、レッスン中に思わず泣いていました。
何か今までずっと自分を苦しめていたものから開放されたような安心感と、自分に対してなんてひどいことをしていたんや!っていう悲しさで。
「自分の音を聞かない他に、今まで何をしていたか知ってる?」
・・・・・・・・・
「自分の演奏に対して、いつもダメだダメだって批判していたんだよ!」
!!!!
「だめだって批判は具体的じゃないよね。批判しない代わりに、実際の自分の演奏がどんななのかを聞いてみよう。聞く能力を使おう。」
だから、自分の演奏を批判するよりも、ちゃんと聞いてあげて実際にどんな音が聞こえるか知る方が『うまくなる』につながるんだと思います。
「何がだめだったの?具体的に言ってみて」
思い浮かんだのは、音程とか発音とかリズムとか音色とか・・・
「じゃあ、どんな音程、発音、リズム、音色だったの?どういう風にだめだったの?」
うーん、だんだん答えに詰まってきます・・・
実際自分がどんな音程、発音、リズム、音色で演奏したのか思い出せないんです。
頭に浮かんでくるのは、『今の演奏に対する自分の感想』ではなくて、ふだん指摘されていることや気をつけていることばかり。
そう、自分が演奏している時、実際にどんな音が鳴っているのか聞いてなかったんです!
「そう、今まで自分の音を聞いてあげてなかったんだね。もし、実際の音を聞かずに理想を追い求めてるとしたら、それは幻想だよ。」
この言葉を聞いて、レッスン中に思わず泣いていました。
何か今までずっと自分を苦しめていたものから開放されたような安心感と、自分に対してなんてひどいことをしていたんや!っていう悲しさで。
「自分の音を聞かない他に、今まで何をしていたか知ってる?」
・・・・・・・・・
「自分の演奏に対して、いつもダメだダメだって批判していたんだよ!」
!!!!
「だめだって批判は具体的じゃないよね。批判しない代わりに、実際の自分の演奏がどんななのかを聞いてみよう。聞く能力を使おう。」
自分の演奏プランに『実際に鳴っている音を聞く』というプランを加えて演奏してみると、今まで演奏するときに常にあり続けた不安や緊張が激減しました。
人から批判されると、萎縮したり固まったり怖くなったり自信がなくなったりしますよね。身体は緊張して固くなってしまいます。
それと同じことを自分が自分自身に対してやっていたんです。
吹けばそれを自分で否定して、でも練習しなくちゃいけないと思ってるから体に吹けと命令する。そして吹けばまたそれを否定する。これでは練習が続けられないのも無理はありません。
今は自分の演奏プランに『実際に鳴っている音を聞く』というのを意識的に取り入れています。意識が『音』に向けられるので、より演奏する目的も明確になって、呼吸や舌や顎など、演奏に必要な体の動きがよりシンプルに、より機能的になりました(^^)
森岡 尚之 / モリオカ ナオユキ トロンボーン&金管トレーナー/アレクサンダーテクニーク教師養成コース在籍
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